日別アーカイブ: 2013年1月30日

セッティング

以前から何度かこのブログでご紹介した事がありますが、自分は結構ルアーのフックサイズを変更したりする派です。
といっても、全てのルアーのフックを交換するのではなくて、ノーマルサイズとフックサイズを変更したルアーとを状況によって使い分ける感じです。

左はノーマルサイズの#4で、オープンエリアやリップラップといったスタックする確率が低い場合や、ファーストリトリーブでソフトバイトを掛けていくような場合に使用。
右の#6にサイズダウンした方は、込み入ったカバーなどスタックを最小限に抑えたい時などに使用しています。

ルアーというのはフックサイズを変更すると若干ながらアクションや特性が変わります。大きいフックは重さも重い為、ルアーの姿勢を制御しやすく、ルアーが暴れるのを抑えてくれるので速く巻く時などに効果的です。反対に小さいフックは重量が軽いので、ルアーの浮力が増し、レスポンスが向上する為ゆっくり巻いてもよく泳ぐようになります。つまりフックサイズの変更は、ひとつのルアーの特性そのものを「オープン向き」や「カバー向き」にリセッティングする効果があります。

この写真の2つのウィグルワート。左の#4仕様はステディリトリーブでもバランスを崩し難く、真っ直ぐ進んできますが、右の#6はいつものバタバタ暴れる千鳥仕様。魚がショアのカバーに入っている時と、反対に中層に浮いてしまっている時で使い分けます。

さて、フックサイズの変更によるリセッティングでは、自分の欲しいアクションを作る事も出来ます。

O.S.Pさんのバジンクランクは、ハイレスポンスでハイピッチなサーフェスクランクで、ゆっくり巻いても非常によく動く優秀なルアーです。しかし、自分的にはもう少し広く速く探りたかったので、フックのサイズや取り付け方法を変更しました。

ベリーフックのサーフェスリグを逆向きにして、テールフックから外したスプリットリングを介してST-36BCの#6をSTバランスで取り付け。

テールフックは1サイズ大きいスプリットリングと#4のフックを装着。
こうする事でほんの少しローピッチになり、ちょっとだけ速く巻けるようになる他、テールで蹴る水の量が増えるのでV字ウェイクが大きくなり、より広範囲にアピールします。もちろんオーバーサイズのテールフックですから、オープンエリアの突然のバイトもフッキング率は高いです。カバー周りはノーマルセッティング。オープンエリアや少し水深がある所ではこのセッティング。と使い分ける事で、よりこのルアーでキャッチ出来る魚の量が増えるのではないでしょうか。

ルアーは発売前に様々な条件でテストを経て、入念なセッティングを行ってから発売されるのですが、ただそのまま使うだけというのは勿体ないです。色々なフィールドで、様々な条件で、その状況に合う使い方を見つけてやるのもルアーやメーカーへの愛情だと思います。釣り場の数だけ、釣り人の数だけベストセッティングがあるのではないでしょうか。ぜひ皆さんのベストセッティングを見つけてみてください。多分何倍もそのルアーの事が好きになりますよ♪