投稿者「塚本謙太郎 (mibro & KTWLURES)」のアーカイブ

3姉妹

実は漁師クランクには2人の妹(?)がいます。

一つはウチの原点でもあるB7の流れを汲むラウンドクランク。

もう一つは新規形状、新規サイズのフラットサイドクランクです。

この3種類は、ウチの新規フォーマットとして同時に開発をスタートした3兄弟とも言えるモデルです。

ウッドルアー並みのハイレスポンスと空力デザインによる優れた飛行姿勢、豊富なカラーバリエーションとボディ強度をテーマに、明確なバイブレーションなのに軽く巻ける、超低速域から高速域まで幅広く対応するマルチスピードクランクベイトシリーズとして展開予定です。

ラウンドモデルのプロトでは、初期切削モデルのテスト中にいつもテストしている近くの川で、十数年ぶりにバスを釣りました。

ビニール用の接着剤を使った仮組み状態のモデルだったので、壊されないように焦りながらとても慎重にランディングしたのをよく覚えています。

その後3モデルは各地で色々なフィールドを経験をインプットしていきます。

中でもラウンドモデルの汎用性は非常に高く、リップラップや各種ウッドカバーは勿論の事、ハーフラウンドリップはウィードの抜けもよく、また何もない中層を流していてバイトが多いのは単純にルアーの力だと思うのです。

リップラップやテトラ周りにおいても、キャストミスしても壊れ難く、リップが削れ難いのでガンガン攻めていく事が出来ます。

漁師クランク同様、クラス最高の巻き感と使い易さを目標に、来春発売に向け最終段階に突入です。

詳細はまた追って発表させて頂きます。

釣果報告

発売直後からたくさんの反響を頂いております”The漁師Crank”。

ボディサイズからは想像出来ない巻き抵抗の軽さやレスポンスの良さなどのお声と共に、たくさんの釣果報告を頂き、製作者として嬉しさでいっぱいです。

お買い上げ頂いた皆さんへの感謝と共に、釣果の一部をご紹介させて頂きます。

このサイズのクランクベイトにしては、オカッパリからの釣果が多いのが意外に映るかもしれませんが、

・巻き抵抗が軽い。

・ロッドの角度でレンジコントロールしやすい。

・パワータックルでなくともキャストしやすい。

そうした理由からオカッパリでも使い易いのが特長なのです。

 

これから寒くなりますが、この手のルアーはむしろこれから本格シーズンインって感じですかね~。

カラーに対する拘りとタックルマッチング

昨日のエントリーに色々なご意見を頂きましたので、mibroのカラーに対するスタンスを語っておきたいと思います。

ルアー選びで重要なファクターにはレンジ(水深)、ボリューム(動きやボディサイズ)、音、色などがありますが、やはり最も重要なのはレンジで、次にボリュームや音になり、最後に色、という事になると思います。

実際色が占める割合は1割程度で、色を決める前にアプローチの9割は決まっていると思います。

しかし、残り1割というのはとても大事だと思う人も居ると思います。

魚の居る水深にルアーを送り込み、その日の条件に合ったボリュームと音で魚を誘い出し、今正にバイトの瞬間に色が気に入らず蹴られたり、カバーや他の魚との牽制で見失ったり、という事もあると感じています。

実際に複数の釣り人で並んで釣りする場合、同じルアーを使っていても明らかに特定のカラーへのバイトが多いという経験をした人も多いと思うのです。

また、トップウォータープラグで釣りをしていると、他のカラーにはモソッと咥えるようなバイトが多いのに、その日の当たりカラーにのみ激しく飲み込むようなバイトをしてくる時があります。

たかが1割ですが、されど1割。

カラーの違いはバイトの深さとして現れる事が多いのです。

もし、その日最高だと思うスポットで釣りしていて、

バイトが無いならルアーをチェンジ。

バイトはあっても乗らないならカラーをチェンジしてみて下さい。

案外それで全く違う答えが出るかもしれません。

 

レンジとボリュームと音とカラーの全てがマッチすれば、きっとあのデッカイ口にルアーがすっぽり飲み込まれてしまうのではないでしょうか。

しっかりカラーも考察して、是非こんな丸飲みバイトを味わってみてください。

 

さて、他にも頂いたご質問に漁師クランクの使用タックルというのがありました。

漁師クランクは見た目に反して非常に巻き抵抗が小さい事から、専用のタックルを必要としません。

なので、ダム湖やシャローカバーのバンク撃ちのように、近距離キャストで攻めていく場合はミディアムクラスのタックル、具体的にはNomad C-68Mやテスト中の巻物ロッド(ミディアムパワー)でテストを行ってきました。

また、フルキャスト中心のビッグレイクでは、飛距離を稼げる、感度が良くてウィードをほぐし易い、ノリが良くてトルクフルなのでデカバスが来ても安心、という理由でC-72MHを使っています。

オカッパリで使用する場合もMHクラスの7ftオーバーが使いやすいと思います。

リールは巻き抵抗が小さいので8:1のハイギアでも普通に巻けますので、速めのギア比で巻き強弱を入れたアクション(クリアレイクで有効)でも良いですし、ローギアでステディリトリーブでも良いと思います。

ラインはあまり細くする理由がないので14lb以上を使っています。

 

mibroプロスタッフの良忍和尚が房総のダム湖での漁師クランクの使い方を紹介してくれています。

参考になれば幸いです。

 

 

カラー選びを考える

ようやくと言いますか、遂にと言いますか、いよいよNEW漁師クランクが発売になります。

日本やアメリカで数々のビッグバスを仕留めてきたインジェクション版the漁師クランクを、和テイストなパッケージにてお届けします。

また、ルアーと共に長年温めてきた新カラー含むカラーバリエーションを、その使いどころと共にご紹介したいと思います。

 

自分はルアーを選ぶ時、潜る深さやサイズだけでなく、その湖の水質やその日の天候などからルアーのカラーも考えて選ぶようにしています。

そしてそれらをなるべくシンプルにする為にいくつかの項目に分けています。

・ホワイト系

・クローム系

・トランスルーセント系

・ブライト系

・マッチザベイト

・特殊系

それらの項目をそれぞれ漁師クランクのカラーに合わせてご紹介します。

・ホワイト系

#01 OYシャッド

まず基本としているのがホワイトパール、いわゆる白系です。比較的クリアでもマッディでも、朝夕でもしっかりと目立つ割にあくまでナチュラルな反射をするパールホワイト系のシャッドカラーはあらゆる場面で広く使えるので、知らないフィールドのファーストチョイスや、迷った時にはまずシャッドカラーを投げる事が多いです。

 

・クローム系

#05 スレッドフィンシャッド

#08 シャインブリーム

ホログラムなどによってギラギラと光を反射するクローム系は曇りや風など、日中だけど水中が少し暗くなるような状況で使われるカラーです。

光が射し難い水中でもギラギラとよく目立ち、魚の注意を惹きつけます。特に風などでベイトの活性が上がっている時は、ギラギラとした煌めきが無条件にバス達の捕食スイッチを入れてしまう事も多いです。

スレッドフィンシャッドはハスやウグイの幼魚などをイメージしたカラー。シャインブリームはゴールド系が強いステイン系の濁りに効果的なカラーです。

 

・トランスルーセント系

#04 ファントムスメルト

ボディの透けたトランスルーセント系カラーは湖がクリアアップした状況でとても有効なカラーです。

クリアな水に射し込む太陽光がボディ内部の空気に反射して、キラキラと強過ぎないナチュラルな明滅となって小魚を演じます。

ファントムスメルトはワカサギやアユなどをイメージしたカラー。クリアな山上湖などで主力となるカラーです。

 

・ブライト系

#02 ブラックチャート

#03 レッドスワンプ

蛍光色を使ったチャートリュース系やオレンジクローダット系は濁った水や暗いカバーの中でもとても目立ちます。特にマッディカバーでは魚との出会い頭で勝負がつく事が多い為、魚が見失わずに確実にバイトしやすいよう、極力目立つカラーで攻めていく必要があります。

その為クランクベイトやスピナーベイトなど、シャローカバーを撃っていく事が多いルアーにはブラックチャートやクローダットなど、蛍光色が使われたブライトなカラーが多いのです。

また、赤やオレンジのクローダットカラーはスポーニングシーズンによく釣れるカラーとしても有名で、実際にその時期になると投げる人も多いと思いますが、実は日没寸前の夕マズメにもとても有効なカラーでもあります。

夕方の太陽光は角度の問題で短波(青)が少なく長波(赤)が強調されます。赤い光を当てて一番よく光るのは赤いルアーだから、という理由なのかも知れません。

 

・マッチザベイト

#07 ブルーギル

マッチザベイトとは今食べている物や、魚の好物に合わせたエサ(ルアー)を使うという意味。

長年SNSで他人が釣ったブルーギルの写真を収集していましたが、近年は水中写真や動画を見て研究していました。

釣られて空気中で撮られたブルーギルではなく、水中を泳いでいるブルーギルを強くイメージしました。

 

・特殊系

#06 シトラスシャッド

昔からよく聞く話しに「メキシコ行ったらシトラス」というのがあります。それくらいメキシコで大人気のカラーですが、実際メキシコの濁ったダム湖でとてもよく釣れますし、投げている人も多いです。

でも、日本にも霞ケ浦水系や八郎潟などのシャローレイクはもちろん、メキシコと同じように濁ったダム湖などいくらでもあります。

そんな日本のささ濁りフィールドでもシトラスはとてもよく釣れるので、ウチのテスター達にもとても人気のカラーです。

クランクベイトで霞水系といえばブルーバックチャートを投げる人も多いと思いますが、ウチではむしろシトラスに信頼を置いている人間の方が多いくらいです。

そんな偏愛者の多いシトラスシャッドですが、ボディ側面はホイル貼りのウッドクランクのような反射を抑えた消銀と呼ばれる加工を施しています。かつてシトラスと共に日本に輸入され始めたハンドメイドクランクへのリスペクトです。

使いどころはホワイトとクロームの間。ローライトだけど風もなく、クロームだとちょっと強いかなって時などに投げてみて下さい。また、普段澄んでいるエリアにそれほど強くない濁りが入った時なんかも有効です。案外良い思いをする場面があるかも知れませんよ。

自分にとってルアーを選ぶ時、カラーはとても重要な要素のひとつだと述べました。

とはいえ、あまり細かいディティールは気にせず、上記のように大きくいくつかのタイプに分けた項目を作り、それに該当するカラーを選んでいます。

なるべくシンプルな項目を自分の中に作っておくと、フィールドやショップで迷わずに選ぶ事が出来ます。

皆さんのカラー選びの参考になれば幸いです。

2面性

 

近年の釣りの中でタイニーサイズのクランクベイトやフラットサイドなど、小さくキャストし辛いルアーを使用する為に柔らかめのカーボンロッドを使う事が多くなってきました。

ウェイトだけでなく巻き抵抗も小さいタイニークランクやフラットサイドには、その繊細なアクションに影響を与えず、またタフコンディション下で使う事から、あまり反発力の強いロッドではルアーのアクションを抑えるだけでなく、魚の小さな吸い込みバイトを弾いてしまい、少ないチャンスを逃してしまう原因にもなります。

しかし、あまりに柔らかいロッドを使うと、不意に来た大物の口にしっかりフッキングする事が出来なかったり、風の強い日にキャストコントロールに悩まされ他の釣りへのスイッチを余儀なくされる場合があります。

シャローウォーターでの使用の多いタイニークランクやフラットサイドはキャストコントロールが命で、ミスればルアーの破損も多くなりますのでタックル選びはとても重要です。

小さなルアーでもしっかり曲がり、必要充分な反発力でもって狙った所を撃ちだす事が出来、風の影響を受け難く、アンダーキャスト時のシャフトぶれを抑えたテーパーデザインのカーボンロッドはタイニーサイズのクランキンにおいてとても大きな力を発揮します。

しかし、そういうロッドというのはクランクベイトだけでなく、シャッドプラグや軽めのトップウォーターなど軽めのプラグ全般に使用する事が出来ます。

素材がグラスからカーボンに変わるだけで、ただ巻きオンリーから軽いトゥイッチなど操作系のアクションに広く対応するようになるのです。

ミディアム以上のウェイトバランスになるとグラスロッドとカーボンロッドの特性がハッキリと現れ、それぞれの特所というか棲み分け的な物が出るな~と感じますが、ML以下だとグラスである必要性を昔ほど感じなくなったというか、むしろカーボンの方が使い易いかなと感じるようになりました。

そしてNomadでは、ここにさらなる要素を加える事にしました。

”タイニークランキンロッドとベイトフィネスロッドの融合”

今のシャローを撃っていく上で、軽量で小さなルアーを正確にピンスポットに撃っていくロッドにはロッド全体でダルンと投げていくのではなく、ベリーからティップの曲がりを使ってスピーディーに撃っていくテーパーが必要。不充分な姿勢での確実なフックアップ性能や細いラインや小さなフックでもバラさないしなやかなベンディングトルク。

理想のタイニークランキンロッドを考えれば考えるほど、「それってベイトフィネスだな」と。

テーパーバランス、ガイドセッティング、そしてグリップ部分のビルドアップ次第ではタイニークランクロッドとベイトフィネスロッドは融合出来るのではないかと・・・。

クランキンロッドにありがちなどっしりとしたグリップデザインではなく、近年のアメリカンロッドに多いシャープなダイレクトマウントのセパレートグリップと、セミマイクロのガイドセッティングにする事で、小さな巻物時のリトリーブ感向上だけでなく、上向き操作時のシャープで繊細な操作感を可能にしました。

超浅溝スプールの高い回転力を持ったベイトフィネスリールであっても、キャストの際にはルアーの重みがブランクに乗る方がコントロールはし易いものです。特に軽量なスモラバやノーシンカーのイモグラブなど、普通に投げるのは簡単でも、オーバーハング奥の小さなスポットに正確に滑り込ませるとなると、ロッドのテーパーバランスに頼らざるを得ません。

また、オフセットフックを使ったカバー周りのドロップショットやネコリグなど、カバーとの接触感度が大切な釣りにおいては、チューブラー1pcブランクの感度が大きなアドバンテージを発揮します。

タイニー系の巻物全般を得意としながら、カバー周りのライトリグを使用出来るというのはオカッパリでの釣りにおいて、これ1本で多くのスポットとメソッドをカバーする事が出来ると言えます。

ありていに言えば、「これ1本で釣りが出来る」という事です。

朝イチにポッパーで広く探り、フラットサイドでブレイクラインを攻めたら、水門周り消波ブロックをドロップショットやネコリグ、沖めの沈み物をノーシンカーで探ったら、タイニークランクで夕方ラッシュを誘う。

そんな使い方が出来てしまうのが強みなのです。

それと、昨年ごろから使い始めた為まだ日が浅いのですが、小さなダブルスイッシャーなんかを使ったいわゆるi字系の釣りにもとても使い易いです。

ウチのテスターさんもハマってるようで、こんなナイスコンディションの魚が釣れてます。

タイニー&フラットサイドクランク用としてこれ以上ないって所まで攻め込んだ設計と、非常に多彩なフィネスアプローチを可能にする2面性を持ったC-68ML。

攻めも守りも超一流のロッドになっていると自負しております。

そんなC-68MLのクランキンシーンがちょっとだけ収録されてます。

ティップのバッキングスピードやベンディングカーブをご覧いただく事が可能かと思います。

是非観てみてください。