日別アーカイブ: 2009年10月15日

黄色い小魚


写真のルアーはフラットシャッド社のリトルPTです。
カラーは「ホートンスペシャル」。
エリートプロのティミー・ホートンと繋がりがあるのかどうかは不明です。
(ティミホならどっちかというとチャートリュースシャッドやシトラスシャッドのイメージが強いです)
まあ、見ての通りまっ黄色なルアーなんですが、
ところでコレ、魚にとって何に見えるんでしょうね?
実は水中というのは、人間が思っているような色にならない事が多々あります。
特に時間帯や光量によって、結構変化もします。
この黄色いカラー、鯉やフナなどの小魚によく似た光を発するそうで、
マッディウォーターやプランクトン濃度の高い暖かい時期に必須のカラーです。
このカラー、実は他にもミソがあって、角度によって違う顔を覗かせます。

ショルダー部分にパールを吹いてから染料系の蛍光グリーンでスケールを入れてあるのですが、
これがアクションの時に断続的に光ります。
どうでも良さそうな話しなんですが、ここがこのカラーのキモになっています。
ベリー部分のベース色と、バックの濃い色の間で、チラッチラッと光るパール。
以前は気づきませんでしたが、案外凝ったカラーです。
そこでこのカラーの変形とも言えるチャートリュースベースの物も色々あります。

ウチでよく塗るのは「チャートキラー」と呼ばれるパターン。
止まったグリーンスケールの下に赤系ゴールドが入りチラチラ光るカラーです。
たしかノーマンにもありますが、WECも採用しています。
こういった一つのカラーの中にいくつかのギミックが隠れたカラーは好きです。
ちなみにロデオでホートンを塗るとこんな感じです。

しかし日本では人気ないです。
というか黄色ベースのルアー自体殆ど見かけません。
それに引き換えトップの世界はカラーの研究よくしてるな~と感心します。
昨年11月と今年2月にルイジアナ州のレッドリバーに行きましたが、
そこで出会った超ロコのおっさん達は、みんな気の良い連中で、 
子供の頃からのレッドリバーでの経験談を色々と話してくれました。
そんなおっさん達が「これは釣れるゾ!」と持っていったのは、

こんな奴とか、

こんな奴でした。
レッドリバーはその名の通り、茶色に濁った浅い河です。

霞水系や八郎潟を彷彿させるシャローの釣りは、クランク好きには堪らない経験でした。
でも、そこのロコ達が選んだカラーが予想通りだったのが面白かったです。