月別アーカイブ: 2009年11月

我慢の釣り

先日初釣行となった旧吉野川、釣り場としてとても楽しかったのですが、
取材として考えた場合、少なくとも楽ではありませんでした。
徳島入りした夜は強い雨が降っていて、明けた朝は水温こそ12℃。
むしろクランク巻くには好条件とも言えるくらいですが、
急な水温低下と雨で澄み渡った水に白濁りと流れ藻が流入している状態、
見た瞬間に「こりゃ結構厳しいな・・・」というのが印象でした。
まずはエリアを見て回る事にしたのですが、上流部は強い流れと豊富なカバー、
夏場に良そうなスポットが軒を連ねます。
しかし、ウィードの生えたショアはボトムがハッキリ見える程澄み、
そこから一段落ちるブレイク辺りは濁りで真っ白。
巻けば毎回ルアーに流れ藻が絡んでくるストレスの溜まる状態。
とにかく広く、エリアを見て回り、全体を把握する事に努めました。
そもそも今回のテスト&ロケではあらゆるシチュエーションと対峙する必要がありました。
普通の釣りではより早く、ヒットルアーないしヒットパターンを掴み、
その中でより多く釣っていく事が大前提となるはずなのですが、
この時期のロケでは大抵、「より多くのシチュエーション」が求められる事が多く、
特に今回はその傾向が強いロケでした。
軽く見て回った結果、単に魚を求めるなら中流域の大きなベンド付近。
ここならライトリグ系を使えば、小さいながらも数は獲れそう・・・
しかし、そうした釣りは今回のスケジュールに無いし、
もとよりこの時期のライトリグは効率が悪すぎる。
というより、この状況でそこそこのサイズを出していくにはクランクベイトしかない・・・。
かくして今切川インターセクション付近でのディープクランキンでレンジを横割りしていくのですが、
普段どこへ行ってもこの手の釣りから始める事が多いので、
カメラマンは「またソレですか・・・?」的な顔・・・
というより、「じゃあ、他のルアーでも釣ってください」と言われる始末。
という事でジャークベイトやらスピナーベイトやらラバージグやら試すも、
「艦長!異常ありません!っていうかベイトが有効レンジに居ません!」
せめて濁りかベイトが味方についてくれれば・・・と嘆き節も炸裂します。
ここでカメラマンから「巻いてヨシ」のサインがなんとなく出たので、先ずは状況を整理します。
この白濁りは状況的に表層を走る特性の物。
そして魚の年間ストック量が多いのは中流域。
流れの速い上流域と水深のある中流域の境であれば、白濁りの積層がハッキリし、
魚にとっても濁りを有効活用する事が出来ると判断。
もし、やる気のある魚が捕食行動に出るなら間違いなくここであろう・・・。
アプローチとしては表層に濁りのある流れとウィードのあるシャローの境、
水深5ft程度のブレイクショルダーにあるウィードのエッジ。
ルアーはこのレンジにマッチし、強い風でも投げやすいスナブM5、
カラーはこの時期の済んだ水を想定して作ったグリーンナスティー。
ここまで状況を積み重ねると、何本かの魚を手にするのに1時間と掛かりませんでした。
手強い分だけハマった時の面白みは格別です。

まあ、結果としてスピナベやらジャークベイトやらで釣っていないので、
ロケとしては「大成功!」とは言い難いのですが、
釣り人としては非常に有意義な釣行だった訳です(笑)。
しかし、やっぱりQヨシのポテンシャルは高いです。
今度は春と夏に訪れてみたい・・・
そしていつか、アグネスホテル徳島のパスタをコンプリートしたいです。(笑)
(いや、マジで久々に超旨いパスタ食べました。)

ロケツアー終了

永いテスト&ロケツアーが終了し、やっと自宅に帰ってきました。
今回は念願叶った事がいくつかあり、
ひとつめは行きがけに寄った岡山で、六度九分の禁酒會館に寄れた事。
そして、六度九分の友人である丸畑さんに会えた事。
思えば今年の夏、六度九分と丸畑さんの3人で釣りをする約束をして、
出発の準備をしている最中に「水害事件」が起こりました。
そのままお流れになっていたのですが、今回徳島に行く前に「そうだ!岡山に寄ろう!」
と突然思いつき、2人とも忙しいのに時間を作ってくれたという訳です。
来期は必ず2人との釣行を実現したいと思っています。
そして岡山でカメラマンと合流して徳島へ・・・
ここでも念願叶い、人生初となるQヨッシー(旧吉野川)釣行。
そして勝手にファンになり、西根さんに連絡とってもらったNWBさんとお会いする事が出来ました。
ほんと皆さん、突然の襲撃にも関わらず、暖かく迎えて頂きました。

2日間の実釣ロケでしたが、ほんと楽しかったです。
自分のようなシャローのジャンクフィッシャーにとっては天国のようなフィールドです。
もちろん今回担当した2本のジャンクなロッドのテストには最高で、
今年の総決算とも言える釣りをする事が出来ました。
次回はプライベートの時間をとって、NWBさんとじっくりQヨシを満喫したいと思いました。
そして2日目ロケを終えて、そのまま滋賀に移動。
子供の頃フェリーで行った淡路島に道が通ってる・・・
話しには聞いてましたが、実際通ってみると不思議な気分でした。
明けて翌日。

昨夜の雨もすっかりあがり、晴れ渡った空の下を湖北に向けて走ります。

この日のロケはボートの疾走シーンやシチュエーションカット。
カタログロケとは言え、琵琶湖で釣りが出来ないのはストレスが溜まります。
細かくカット割りされたコンテ通りに撮影を進めていくのですが、
ディレクターやデザイナーの指示通りにボートを走らせ、
ターンしたり加速したり、普段の実釣ロケとは違う経験が出来たので、
それなりに楽しむ事が出来ました。
これらの模様は来春のフィッシングショーで公開されます。
どの商品も企画から数年掛かりでビルド&スクラップを繰り返してきた製品ばかりです。
それぞれの開発担当者と魂を込めてきましたので、是非楽しみにして頂きたいです。

ロングドライブ

明日から再びロケツアーが始まります。
今回は少し永く出掛ける事になります。
念願のQヨッシーで2日間、そのまま滋賀に移動して久々の琵琶湖です。
どちらもベストシーズンとは言いがたい時期ですが、
毎年こんなモンなので、まあ慣れっこです。
それにしてもいくつになっても「初めての釣り場」という高揚感が違います。
判りやすく言えば、「オラ、わくわくすっぞ!」って奴です。
琵琶湖はこれまでとは違った趣旨のロケで、これまたわくわくします。
全てはフィッシングショーまでお披露目出来ない内容なのですが、
今年は色々と新しい事にも挑戦出来たのでとても勉強になりました。
寒くなりましたが、まだまだ楽しめそうです。
じゃあチチ! オラ行って来る!

ついに発売!


BASSエリートプロ、桐山孝太郎選手のDVDがついに発売になりました。
ROAD OF BASSMASTER CLASSIC
十代の頃に単身ニューヨークに渡り、アメリカという国で生活していく為に、バスプロという道を選んだ男。
クラシックに出る事が目的でも、名前を上げる事が目的でもない、
全力で走り続けなければ「そこ」に居続ける事が出来ない世界に身を置く男の生き様です。
このDVD収録の為、ANGLER’S CHANNELと共にルイジアナに行った時、
日頃見る友人としての桐山と、トップアスリートとしての桐山の2つの顔を改めて感じました。

シュリーブポートのダウンタウンを散歩している時に見つけた新聞です。
一面にデカデカと桐山のエリー湖優勝の記事が報じられていました。

メディアデーでのひとコマ。
この中に映っている選手達を全て言えたら、かなりのマニアでしょう(笑)。
メディアパスとフレンド&ファミリーパスの両方を持っていた我々は、
かなり色々な所に潜入する事が出来ました。

ホテルのエレベーターでは毎日色々な選手達と一緒になりますが、
この時はアーロン(マーテンス)が突然話しかけてきました。
「ところでさ、CURADO200E7は日本でなんて名前で売るんだ?」
「スコーピオンXTだけど?」
「色は?」
「赤だよ」
「ふ~ん・・・でもメタDC4台も買っちゃったしな・・・$2,500以上したんだぜ?」
それから色々聞いてきて、流石に手に負えなくなったので、桐山にHelp。
その後二人はヒートアップし、ここでは書けない話しも飛び出し、
アーロンはなぜか踊りながら部屋に帰って行きました・・・。
アーロンもイッシュもアイクもダスティンも・・・みんな陽気で気さくなアメリカン。
でも試合の時にはピリッとした緊張感を見せるストイックなアスリート達でした。
このDVDで少しでもその雰囲気を、
プロとしての精神力の強さを感じて貰えたらなと思います。

遠賀川XCrankin’


気がついたらシマノTVの伝家の宝刀がUPされてました。
今回の遠賀川後編はクランク巻いてます。
まあ、この日はテキサスが当たっていたのであまり釣れてませんが、
タックルのマッチングについて説明させて頂きました。
『伝家の宝刀 特別編 塚本謙太郎 in九州リバー後編』
タックル選びの参考にして頂ければ幸いです。
ちなみにこの中で使ってるフラットサイドは、
先日「塊」で先行販売したNEWフラットサイドです。