月別アーカイブ: 2009年10月

NEWフラットサイド


いよいよ今週末に迫った「Basserオールスタークラシック」ですが、
今年もビルダー集団「塊」として販売ブースを出展します。
そして今回はこの「塊」ブースで久々の新作を発表しちゃいます。
というか、これまでテストを続けてきた2つのフラットサイドのうち、
マッディシャロー用の方を先行発売しちゃおうという計画です。
このフラットサイド、昨年辺りから色々構想していたのですが、
必要な条件は既に書き出していたにも関わらず、
なかなかデザインが決まらず、どうにも前に進めずにいました。
しかし、今年春、ルイジアナのレッドリバーで突然形が降りてきました。
それから様々な試作とテストを経て、ようやく発表出来るようになったというスンポーです。
金型作って、原木の切削を発注していたら間に合わないので、
今回全て手作業の切り出し、切削です。
はっきり言ってレッドシダー舐めてました。
プロトで何個か作るならまだしも、販売分を手作業は無理がありました。
予定の半分の数で手が死にました。
そんな訳で名前もないプロトモデルをたくさん作って販売してしまうという、
極めて中途半端な企画になってしまいました(爆)!

今回のフラットサイドはロデオドライブに比べて少しだけ小柄です。

しかし、エッジを付けた分、ボディの厚みというか、ボリュームは増しています。
ウェイトはロデオと同じ5/16ozなのですが、浮力はロデオより高いです。
また、横風に対して強い飛行姿勢になってますので、強風化でのキャスタビリティに優れます。

他の形のリップも色々試したのですが、
とある場所での水中実験から、やはりコフィンでいく事にしました。
カラーは5色です。

[Rootbeer/Mustard]

[RedshadⅡ]

[Muddy Blueback/Chart]

[Plemmons]

[Chart Killer]
6cm 5/16oz
OWNER ST-36BC#6
¥2,940(税込み)です。
他にも同じく今年もブースを出展される柏のOPA!さん別注ロデオも製作しました。
OPA!の和尚ことリョウニンくんと打ち合わせの末、下記モデルを発注頂きました。

[Rodio Drive type-C “Sexy 和尚”]

[Rodio Drive “Blueback/Chart Shad”]
(こちらの2タイプはOPA!さんのブースにて販売致します。)
「セクシーなリョウニンくん」を想像した方・・・
お食事中だったらスイマセンw
そしてBasserさん主催のチャリティーオークションには・・・

ロデオ完成以前に少量だけ販売した「K-FLAT」(桐材のフラットサイド)を出品します。
このルアーは以前作った在庫ではなく、今回のオークション用に作った1品物です。
モノズキな方にいかがでしょうか(爆)!
今年の「塊」は昨年の江戸物、開発クランク、痴虫、スキルフル、六度九分とウチに加え、
Roomsさん、ジャンピングトマトさん、そしてあのGRAYZさんも参戦して、
なんと総勢9人の大所帯となります。
果たしてブースの中は狭くないのか!?
それを牛久の疲れが残った江戸物に仕切れるのか!?
さらに今回も会場で浮いてしまうのか!?
そして夜は寝れるのか!?
そんな期待と不安が入り混じった興奮に包まれています・・・。
是非、遊びに来てくださいね~。
『Basser Allstar Classic 2009』

火の国のビーツァ


土日はテスト釣行&ロケでした。
内容、及び写真等がまったく使えないので、現時点ではブログネタには出来ません。
楽しみにしていて下さい!って、これじゃまるで「船長プロジェクト」ですw
写真のバスは自分が釣ったものではなく、某社の社員が釣ったものです。
真面目にコメント撮っていたら、後ろからヒョイっと投げてヤラれました。
ルアーはNLWのビーツァM5のブラッディシャッドです。
冷え込みと冷たい雨でソフトルアーが沈黙する中、
結構コンスタントに魚を獲っていたのがこの子です。
やっぱり食いが渋ると圧倒的に強いです。
『Nishine Lure Works』

Cフラット

アメリカ、スタンフォード社と言えば、
レッドシダー製のハンドメイドルアーで有名です。
最も有名なルアーはSSS(シャロースモーキンシャッド)で、
自分も随分とお世話になったルアーです。
その後リリースされたスクエアビルの”C-FLAT”は、
かのジェイ・イエラスの監修とかで、バグリーのBフラットを意識したとかなんとか・・・

確かにBフラットを思わせるスクエアリップ搭載なんですが、
実際投げてみると、BフラットというよりPOE’SのRC-1を彷彿させる感じです。
しかし、それよりもなによりも、非常に気になるのが、
タイイングアイとなるぶっといヒートンです。
テール部分はともかく、何故にタイイングアイがコレなのか?
多分なんか意味はあるんでしょうが、せっかくの動きをこれで殺してないかい?
って事で、このルアーは勝手にチューンして使っています。

ノーマルのヒートンを抜いて、開いた穴を綺麗にした後、
0.9mmのブラスワイヤーをツイストした物に換えます。
もちろんツイストワイヤーは普通にネジ込んでも固定出来ないので、
2液性エポキシを使って充填接着します。
(なるべく硬化時間が長い物の方が水分で劣化し難いです)

これだけで随分とアクションのキレが増します。
見た目もグンと良くなりますし、とても簡単なのでお勧めのチューンです。
「持ってるけど最近使ってやってないな~」って方、
久しぶりにスタンフォード使いたくなりますよ!
是非、お試しあれ!

そろそろ大詰め

毎年この時期になると、色々な仕事が切羽詰ってきます。
メーカーの新製品もリミットが迫ってくるし、カタログの期日も見えてきます。
昨年11月に訪れたジョージア州には、
USシマノを初めとする、様々なメーカーのプロモーションや、
ローランス魚探等のプログラミングを請け負う会社があります。

この建物は大昔の工場跡に、パーテーション程度の内装を加えた物で、
古い太い木材やレンガがそのまま外見や内部から見る事ができます。
その中に最新のコンピューターやら撮影機材、
お洒落なデスクやスノボの板を加工したベンチなんかあって、
正に新旧入り混じった不思議な世界です。
中で働いている人も流石ジョージア、
アラバマやミシシッピー、ルイジアナには居ないタイプです。

ローランスの最新モデルを作っていたプログラマー。
背格好や髪が長くて髭面という理由で「流石クリエイター同士、似てるね~!」
等とからかわれ、一緒に写真を撮られる事に・・・。
この左側にはここの社長を含め、数台のカメラがあったりする訳です。
この日はここの社長(桐山の友人)の家に泊めてもらったのですが、
地下の釣り部屋(男のロマン部屋とも言う)を見てビックリ。

壁からレンジャーボートが出ています。
夜は元気なラブラドールにベットを襲撃され、必ずしも安眠という訳ではありませんでしたが、
湖のほとりはとても静かで、非常にリラックス出来ました。

自分はとてもクリエイティブとは程遠い人間ですが、何か創造力みたいな物を貰った気がします・・・。
また電池が切れたら充電しに行きたいです。
さて・・・「塊」も近い事だし、もうひと頑張りしますか・・・。

久々の遠賀川

昨日、一昨日と東京から友人のベーやんさんが遊びに来てくれたので、
久々の遠賀川に行ってました。

「今回はクランク修行に来ました!」という言葉通り、
初っ端からB7deepを巻き倒し、軽く一本め。

その後も小さいながらもポロポロと釣って行くべーやんさん。

少し上流に上った所で、シャローのカバーにピッチング、
今回もジャスターホッグは期待を裏切りません。

しかし、こちらの釣果に目もくれず、「やっぱり巻いて釣れると楽しいですね~♪」と、
ひたすらクランクを巻き続けます。
しかもルアーは最新型B7のプロト。
もちろんこちらも負けじと色々投げてみるのですが、
何故かNEWB7に勝てず、しかもバックシートに煽られまくりです・・・。

「いやあ、いいっすね~コレ(B7)。早く発売してくださいね~♪」
ヤバイ!マジヤバイ・・・。
B7が宣伝がどうとかじゃなくて、このままじゃ巻き負ける!(そっちかい!)
これまで意地になって他のルアーをとっかえひっかえしていたのですが、
ここでついに心折れ、2個しかないプロトのもう1個に手を出します。

代えた途端のバイトでした・・・。
しかし時既に遅く、前半ガイド気分で余裕かました時間が悔やまれます。
でもなんなんでしょう・・・この敗北感・・・。
単に6対2の釣果的な物だけでなく、何か心の奥底まで叩きのめされた感じです・・・。
翌日は日曜日という事もあって釣り人も多く、
また近くのプロショップ「RODMAN」さんの釣り大会も開催されている模様でした。
いつも顔を合わせる遠賀川ガイドのBASTさんも、自分の漁場の確保が大変そう・・・。
こういう日はプレッシャーの少ないエリアを釣る事も大事ですが、
実はそんな事どうでも良く、この日の目標は”B7以外で釣る”(爆)
いやね、ほんとへそ曲がりなんですよ。
誰かが見つけたパターンを真似するぐらいならデコった方がいいと・・・。
しかし、前日はプライドもかなぐり捨てた一匹だった訳で、
そんな自分への”喝!”な訳です。
前日の結果から、魚のレンジはそれ程深くないと判断。
ショアから少し沖にサスペンドしていると予想しました。
で、そのレンジの少し上を泳ぐB7以外のクランクベイトをチョイス。(笑)

チョイスしたのはマッドパピー3F。
カラーは昨日良かったパールホワイト系の反射アピールに、
早朝の光量を考え「レッドシャッド」です。

ボトムの地形やカバーの状態で5Fとのローテーションを組み、
狙いたいレンジとスピードをキープしていきます。

ショアの角度によってはジャステキのスイミングも併用します。
そしてべーやんさんの飛行機の時間も迫った頃、
葦の際の深みを通したマッドパピーを大きな口が吸い込む感触!
右に反転する魚の動きに合わせて、
ロッドのフリクションをキープしたまま、リールの巻きでフッキング!”ドッス~~~ン!”
間髪入れずに左に首振り”ドッス~~~ン!”・・・ってアレ?
暫くして浮いてくるバイト時の気泡を見るまでもなく正体が判りました・・・。
そのままラインテンションを緩めながらそ~っと沖に引っ張り出し、
刺激しないように浮かせてきます。
こちらに気付いた瞬間、反転して強烈な突進!
でも既にクラッチを切ってあり、サミングでコントロールします。
そんな不毛なやりとりを何度か続けて、やっと観念したようです。

コイツです・・・。
いやあ、ラストにとんだドラマが待っていました。
しかし2日間、よく巻きましたよ。
べーやんさん、今度は春にまたやりましょう!