アンリミテッド

ファイナルディメンション・アンリミテッド

(*写真はプロトなので装飾無しです)
今年シマノブースで発表する新シリーズです。
ファイナルディメンション(以下FD)と聞いて皆さんが連想されるのはどんなイメージでしょうか?
巷では”ド変態”とかなじられる事もしばしばですが、概ね偏った状況を想定した特化型という所でしょうか?
しかし、実際の釣り場ではこういう特性が必要な場面が多々あります。
ジャークベイトがハマっていれば、それを一日やり通せるかどうかが釣果を左右します。
スイムベイトが有効なレイクでは、その釣りを全うする事でトロフィーサイズに近づく事が出来ます。
クランクベイトが好きなアングラーにとっては、一日クランキングを続ける事が苦にはなりません。
ライトリグがグッドサイズが連発している時、他のルアーが投げられる事に何のアドバンテージがあるでしょう?
他魚種を釣る場合、”それなりに楽しむ”のであれば、専用ロッドはいらないと思っています。
しかし、”その道を極める”のであれば、どんな釣り、どんな事柄でも、より効率的かつ能動的に、物事を有利に進めてくれる道具は不可欠です。
FDはそういう思想から生まれました。
しかし不思議な物で”専用”というスタンスは適応ルアーの狭さを目的とする所ではありません。
ひとつの事に固執すればするほど、同じ条件をもつ環境に広く順応していくのです。
例えばFHのTS172MHF。
マグナムディープダイバーをロングキャストし、リトリーブ抵抗に負けないトルクバランスを実現すると、
ヘビーウェイトスピナーベイトのスローロールや大型ウェイクベイト、
2oz程度の中型スイムベイトやビッグトレーラーの巻きラバに対応していきました。
”専用”とは幅の狭いピンを指すのではなく、その方向を向いていさえすれば、その共通する必要事項を導き出し、それをサポートしてくれる許容範囲の広い方向性を指すのだと思い知らされます。
さて、そんなド変態の呼び声高いFDが「汎用性」に”特化”した物を目指すとどうなるでしょう?
今回発表させて頂くファイナルディメンション・アンリミテッド、2タイプのベイトモデルがあります。
モデル名は「166ML」と「170M」です。
従来のTS、PVといった呼称にも属しません。
TSでありながらPVでもある、そんなロッドです。
従来TSシリーズに混ぜて使えば、各モデル間の様々な隙間を埋めてくれます。
岸釣りで単体で使えばPV以上のウェイト許容範囲で、ヒットルアーが絞り難い釣りをサポートします。
「166ML」は3/8~1/2oz程度のスピナーベイト、1/2~5/8oz程度のミディアムダイバー、1/2~5/8ozのトップウォーター、130クラスの大型ジャークベイトなど、ハードルアーに広く適応する能力と、食い込みを重視した近距離のライトテキサスやジグにも対応します。
「170M」は従来FDのTS172MHPFとTS168MPFの間を埋める基本スペックを持ちながら、TS172HとTS168Mの間を取り持つ位置付けでもあります。5inノーシンカーで湖流れを感じるセンシティビティと、2ozのスイムベイトをフルキャストするデュラビリティを併せ持つ新感覚ロッドです。

新開発”スパイラルX構造”はネジレ、潰れに強い構造を驚く程軽く構成する事が出来ます。
まあ元々従来のハイパワーX構造でも、流行の言い方をしてしまえば7軸とか8軸とかになるんですが、
今回は部分部分で複数のパターンが混合するのでそういう表記はあえてしません。
(とんでもない軸数になるので・・・)
ハイパワーXのバイアスとはまた違った特性で、シンプル(でもないか)ですが非常に強い構造です。

前に整理したんですが、またいつのまにやらこんな感じになってきました・・・。
まあシマノの知的財産であって、自分の私物ではないんですが、毎年この時期はこんなんなりますw
あ、手前にあるのは昔愛してやまなかった”ALLSTAR”のSJ-1とWR-1です。
GT-2もそうですが、やっぱALLSTARは昔の方が良かったなぁ~。
ね、ヤマト屋さん!