日別アーカイブ: 2010年2月10日

曲げてみました。

フィッシングショーに来られた方には、心ゆくまでロッドを曲げ込んで頂きます。
軽く曲げて見る。目一杯曲げてみる。
ロッドを持って軽く振った程度では判らない、ロッドの限界性能を少しでも体感して頂く為です。
しかし、フィッシングショーに来られない方も居らっしゃると思うので、
ちょっと今回はこんな写真を掲載してみる事にしました。

ちょっと判り難いですが、ロッドスタンドを利用して、2本のロッドを固定してみました。
一本はアンリミの170M、もう一本はPV1610MHです。
2本のロッドの先には同じスイムベイトをブラ下げて、ティップのダンピングを計測してみました所、
床からティップまでの距離はほぼ同じでした。
続いて2ℓのペットボトルをリフトしてみました。

PV1610MHはティップとバットとの反発差が大きい為、ベリーが中心に曲がり、バットが踏ん張る感じ。

アンリミ170Mはベリー~バットまでスムーズにベンドし、ロッド全体が綺麗に曲がる感じです。
今回の166ML、170MにはPFシリーズ譲りの特殊なテーパーを採用しており、
ティップ部分10cm程度に硬い部分を作る事で、ルアーの操作性と感度を高めます。
従って初期曲がりはティップではなくベリー部分。
重量のあるリグ操作時でもティップがお辞儀する事が少なく、水中を感知出来ます。
操作性の良さと感度、食い込みの良さといった相反する要素を両立する為のテーパーです。
そしてバット部分は負荷によってベンディングポイントがシフトしていく設計。
これによって非常に幅広いルアーウェイトに対応する事が出来ます。
ちなみに166MLと170Mでは初期ベンディングのポイントが多少違います。

166MLがコレに対し、

170Mはこんな感じです。
大阪ショーの時にあった質問で「もしスコーピオンシリーズの番手で表記するなら?」というのがありました。
もしスコーピオンシリーズなどの番手で表記するなら、
レングスとパワーが1652、アクションがR~SSヴァリアブル。
レングス、パワー1703、アクションがF~Sヴァリアブルとなります。
まあティップが特殊なんで完全に表記が出来ませんが・・・
166MLは速い釣り6:遅い釣り4の割合。
170Mは速い釣り4:遅い釣り6って感じでしょうか。
FD以外のシマノロッドを使った事がない人にはなんのこっちゃでしょうねwww
FDユーザーの多くは代々シマノロッド愛用者というより、
色々なメーカーさんのロッドを使ってきた人の方が多いので、
これまで表記に関する質問ってあまり無かったんですが、
こうして考えてみるとまたロッドのイメージが変わって面白い事に気付きました。