月別アーカイブ: 2010年4月

漁師クランク

まもなくGWですね~。
東京の友人達もGWは琵琶湖行くそうで・・・
ああ、琵琶湖いいですね~~~~。
何がいいって、夢がありますよ。
「もしかしたら次のキャストで世界記録が来るかも・・・」
そんなガクブルな釣り場はそうそうありません。
何せ遠くアラバマでも、そんな事を考えてワクワクしちゃってるわけですからね~。
TV局も上院議員もみんな釣り好きなんですよ、アラバマって所はw
さて、そんな琵琶湖のGWですが、
昨年は某S社の社員達が漁師クランクで連日ビッグサイズ連発だったそうです。
元々ビッグレイクやポテンシャルの高いフィールド用に作ったルアーですからね、
ハマッた時の破壊力はマキシマムです。

(この動画はいつも朝まで長電話で話してる迷ぴあにすと様の撮影&編集によるものです。)
大型魚が好む餌の質量、逃走時に発生するであろう波動をイメージしました。
そして多少荒れても投げ続けられるサイズとウェイト。
ワンスポットから複数の魚を獲って来れるナチュラルさも併せ持っています。
今年と昨年が同じとは限りませんが、可能性が無い訳ではありません。
GW、琵琶湖やビッグフィールドに行く方に、是非試してみて頂きたいです。

ちなみにウチの在庫もいよいよ少なくなりました。
残りはこのブルーギルと動画に登場したコッパー/チャートのみです。
例によって次はいつ作るか解りませんので、興味ある方はお早めにどうぞ。
迷P様サンクスです。

セールスマン

店を辞めた今年はGWのプレッシャーから開放されてのんびり過ごそう・・・
そんな事を考えていたのですが、
改装作業とルアー製作の同時展開という弊害で色々と遅れ気味の為、
「人並みにのんびり・・・」という訳にはいかないようです。
さて、そんなGWですが、いつもお世話になっている福岡のハニースポットさんで、
KTWLURESとファイナルディメンションロッドの説明会なるものを企画して戴く事になりました。
ハニースポットさんは福岡空港近くという立地条件もあり、
多くの出張サラリーマンや取材で福岡に訪れたプロアングラーが立ち寄るプロショップとして人気です。
当日は私物のタックルも持参して、リールやラインをセットした状態で、
ファイナルディメンションシリーズのトルクやネジレ剛性を体感して戴こうと思っています。
セミナー形式ではなく、終日常駐して色んなご質問にお答えしようと思いますので、
是非お立ち寄りください。
詳しくはこちら↓
『HONEY SPOT』

春×黒田×クランキン

豊富なオリジナル動画コンテンツで最新のバスフィッシングを紹介してくれるFishingEXで、
革命家 黒田君の新動画がアップされました!
黒田くんはTOP50で活躍する若手の注目株。
丁寧なライトリグからハードベイトの釣りまで、独自の視点を持った優れたアングラーです。
そんな彼から先日久々に連絡があり、「塚もっさん!やりました!」
四国転戦を終えたばかりの疲弊しきった身体で、
雨の中FishingEXの取材でウチのスナブを巻き倒してくれたみたいです。
喉がヤラれ、出ない声を必死に絞り出しながら、その時の興奮を語ってくれました。
黒田くんは割とハッキリ物を言う方なので、
こういう時の彼の言葉は本当に嬉しく思いますね~。
ウチの復活を知り、彼なりのエールなんでしょう。
「これ(スナブ)絶対釣れますよ!来春僕が必ずデカイの仕留めてみせます!」
この動画を見た時、昨年秋にそう語った彼を思い出し、とても嬉しく思いました。

バスフィッシングにおいては「スローに巻く」という事がよく語られますが、
クランクベイトなどのハードベイトでは、時として「強く、速く巻く」という事も重要な場面があります。
この意図的に「強い波動を出す」という事が出来れば、
巷で言う「タービュランスの大きなルアー」の意味が解ってくるのではないでしょうか。
それを知識ではなく、感覚で理解しているテクニシャン、黒田くんの動画、必見です。
そして、この動画アップと同時に、FishingEX内のコラム「ハードベイトマエストロ」もアップしました。
今回はスナブノーズシリーズのコンセプトについて少しだけ語らせて頂きました。
良かったら見てやって下さい。
『Fising EX』
『革命家黒田健史『僕達。』の革命日記』

開拓者

西根師匠がブログの中で、大森プロとの出会いの話を書かれてました。
とても考えさせられる内容であると同時に、嫉妬のような不思議な気持ちも沸いてきます。
西根さんの人生や遠藤師匠に弟子入りする話は以前ご本人から聞いてました。
世の中には凄い人が居るもんだな~と・・・。
自分が社会人になって、いわゆる有名人にも沢山出会ってきましたが、
殆ど場合、「いいなあ~お金持ちの家に生まれて・・・」って思う事の方が多くて、
本当の意味で「この人には勝てない」と思ったのは案外少ないものです。
ただでさえ何も持っていないのに、
今在る物を全て投げ出して、不安も恐怖も全て受け入れて、
何が目標で、どこへ向かって走れば良いのかも解らず生きていく。
それは想像を絶するほどの心力が必要だと思うのです。
殆どの人は先を行く誰かを探して、何が必要なのか、どこへ向かえば良いのか訪ねようとするでしょう。
しかし、誰も前を歩いていない道を進む人は、誰にも聞けず、誰も頼れず、
その霧の先がどんな道かも解らず飛び込んで行くしかないのです。
「夢の為にアメリカに渡る」
男なら誰でも一度は言ってみたいカッコいいフレーズです。
しかし、スポンサーが居て、向こうに受け入れてくれる知人が居て、
どうすれば良いのかという情報があれば不安も恐怖も少なくて済みます。
日本である程度成功して、そこそこ有名になればそれも可能です。
しかし、何の実績も持たない若者がその体制を作る事はとても難しい事です。
でも、それでも飛び込んでいっちゃう人達が居るんですよ。
海外で成功してる日本人って、そんな夢が恐怖を凌駕しちゃう人種の中の一握りだと思うんです。
自分も何も考えずに竿持って家飛び出しちゃった人間ですが、
それでも西根さんや大森プロ、桐山に比べたら全然甘ちゃんだったと思い知ります。
もちろん彼らと同じような才能が自分にあるとは考えていませんが、
少なくとも今こうして「ああ、あんな映画か漫画みたいな生き方したら楽しかっただろうな」と、
彼らの強い精神力を羨む事は無かったでしょうw
多分ご本人達はカッコイイ生き方なんて思ってないでしょう。
しかし想像を絶する程の苦労を重ねてきたでしょう。
それはきっと言葉で言う事の何倍も残酷で、無力感で一杯になった事でしょう。
桐山もよく「もう一回やれと言われても無理」と言います。
でも、その生き方は後に続く若者達にとって大きな刺激となるでしょう。
”夢を与える”とはそういう物だと思います。
煌びやかな表舞台の姿だけが夢を与えたバブル時代に、
何の恩恵も受けられなかったプア層の若者達が、
今の弾け切った世の中で夢を与える存在になっている・・・
同じ世代、同じ思いをした自分も頑張れねば!とまた活力を貰いました。
西根師匠、ありがとうございました。
そして桐山、大森プロを心の底から応援しています。

アンリミテッド

ここのとこ旧店舗の改装と、友人の工房で製作中のB7gen4の事でバタバタしております。
そんなプチヒッキーな生活を続けている間に、全国釣具店様ではFDアンリミ発売になってます。
さっさと通常の生活に戻らないと未来警察ウラシマンになってしまいそうです・・・。
さて、FDアンリミも無事発売になったという事で、自分が担当したベイト2本について、
簡単ですが、自分なりの使用用途など解説してみたいと思います。
:166ML
このロッドは6.6ftというレングスを持ちますが、
負荷に対しての初期曲がり位置が結構手前にありますので、
あまり長さを感じない取り回し易さを備えています。
ルアーをアクションさせやすい張りのあるティップに、急激なバイトを弾かないベリー、
魚の動きを封じて絡め獲ってしまうフラットトルクなバットセクション。
軽量で軽快な使用感でありながら、投げ易く、動かし易く、乗せ易く、バラし難い。
「軽いけど弾く」とか「乗るけど重い」というようなストレスの溜まる2択を破壊しました。
このロッドで使いやすいルアーは110サイズの大型ジャークベイトや
90mmクラスのダイビングジャークベイト。
3/8oz~1/2ozクラスのスピナーベイトのショア撃ち。
3/8oz~5/8ozのクランクベイトなどの横の釣り。
スプークなどのトップウォーターに使えます。
また、ベリーがしっかり曲がるので、ドロップショットや小型フットボールジグ、
ライトテキサスなどバーチカルな釣りでもバラしやブレイクが少なく使いやすいです。
パワーフィッシング(横の釣り)にもフィネスフィッシング(縦の釣り)にも対応出来、
日本のフィールドにマッチしたパワーバランスの釣りを幅広く展開出来ると思います。
:170M
7ftのミディアムパワー表記ですが、
パワーポイントの移動によって応力が集中し難い為、
2ozクラスのベイトをオーバーヘッドで振り切る事が出来ます。
初期曲点はティップから約15cm程度の部分、
そこから負荷が上昇するに従ってバット部分までスムーズに加重がシフトします。
つまり軽量ルアーを操作しやすいしなやかで軽快なアクションでありながら、
フラットなトルク特性を併せ持ったモデルだと思います。
位置付けとしてはTS172MHPFのライトモデル。
葦際などのライトカバーにバルキーな高比重ワームのノーシンカーリグを軽快にピッチし、
微妙な接地感やカバーのタッチ、ソフトなバイトを確実に感知し、
魚をすっ飛ばさないよう丁寧なランディングを行えます。
同時にキャスタビティにも優れ、バイブレーションやスピナーベイトの広域サーチでは、
パワーポイントのシフトによって、縮んだバネが一気に開放されるように、
より少ない力で疲労の少ない連続フルキャストが可能です。
感度面では高比重スティックベイトのノーシンカーリグを筆頭に、
中層スイムに必要な繊細な巻き感をより明確にリールに立ち上げます。
中型スイムベイトや巻きラバなど、中層でのフワ感の中で、
全ての情報を金属的に増幅するのではなく、
グラスの一本一本を正確に感知し分析する繊細さを持っています。
とまあ書きたい事は山のようにありますが、
まずは店頭で確かめて頂きたいと思います。
この文章から想像されるロッドとは、また違った印象になるのではないでしょうか。