ここのとこ旧店舗の改装と、友人の工房で製作中のB7gen4の事でバタバタしております。
そんなプチヒッキーな生活を続けている間に、全国釣具店様ではFDアンリミ発売になってます。
さっさと通常の生活に戻らないと未来警察ウラシマンになってしまいそうです・・・。
さて、FDアンリミも無事発売になったという事で、自分が担当したベイト2本について、
簡単ですが、自分なりの使用用途など解説してみたいと思います。
:166ML
このロッドは6.6ftというレングスを持ちますが、
負荷に対しての初期曲がり位置が結構手前にありますので、
あまり長さを感じない取り回し易さを備えています。
ルアーをアクションさせやすい張りのあるティップに、急激なバイトを弾かないベリー、
魚の動きを封じて絡め獲ってしまうフラットトルクなバットセクション。
軽量で軽快な使用感でありながら、投げ易く、動かし易く、乗せ易く、バラし難い。
「軽いけど弾く」とか「乗るけど重い」というようなストレスの溜まる2択を破壊しました。
このロッドで使いやすいルアーは110サイズの大型ジャークベイトや
90mmクラスのダイビングジャークベイト。
3/8oz~1/2ozクラスのスピナーベイトのショア撃ち。
3/8oz~5/8ozのクランクベイトなどの横の釣り。
スプークなどのトップウォーターに使えます。
また、ベリーがしっかり曲がるので、ドロップショットや小型フットボールジグ、
ライトテキサスなどバーチカルな釣りでもバラしやブレイクが少なく使いやすいです。
パワーフィッシング(横の釣り)にもフィネスフィッシング(縦の釣り)にも対応出来、
日本のフィールドにマッチしたパワーバランスの釣りを幅広く展開出来ると思います。
:170M
7ftのミディアムパワー表記ですが、
パワーポイントの移動によって応力が集中し難い為、
2ozクラスのベイトをオーバーヘッドで振り切る事が出来ます。
初期曲点はティップから約15cm程度の部分、
そこから負荷が上昇するに従ってバット部分までスムーズに加重がシフトします。
つまり軽量ルアーを操作しやすいしなやかで軽快なアクションでありながら、
フラットなトルク特性を併せ持ったモデルだと思います。
位置付けとしてはTS172MHPFのライトモデル。
葦際などのライトカバーにバルキーな高比重ワームのノーシンカーリグを軽快にピッチし、
微妙な接地感やカバーのタッチ、ソフトなバイトを確実に感知し、
魚をすっ飛ばさないよう丁寧なランディングを行えます。
同時にキャスタビティにも優れ、バイブレーションやスピナーベイトの広域サーチでは、
パワーポイントのシフトによって、縮んだバネが一気に開放されるように、
より少ない力で疲労の少ない連続フルキャストが可能です。
感度面では高比重スティックベイトのノーシンカーリグを筆頭に、
中層スイムに必要な繊細な巻き感をより明確にリールに立ち上げます。
中型スイムベイトや巻きラバなど、中層でのフワ感の中で、
全ての情報を金属的に増幅するのではなく、
グラスの一本一本を正確に感知し分析する繊細さを持っています。
とまあ書きたい事は山のようにありますが、
まずは店頭で確かめて頂きたいと思います。
この文章から想像されるロッドとは、また違った印象になるのではないでしょうか。