日別アーカイブ: 2012年12月28日

蒙古覇極道!

 前回のエントリーが「猛虎」なのに対し、今日のは「蒙古」です。
つまり続きがある事を示唆した感じにしようと思ったのですが、facebookでも何もツッコミ等頂けず、知ってる人にも単に「誤字?」というビミョーな感じになってしまいました・・・(涙

さて、気を取り直してw

 前回のエントリーでも書きましたが、ウィグルワートというルアー、ビルダーという観点から見てもあまりスマートなルアーではありません。世間でいうハイピッチとか、キレの良いアクションとかを目指すなら、正に「悪い見本」みたいなデザインです。お蔭でルアーの重量に対してかなり強い水流を整流しきれず、逃げ道を探してヨタついて泳ぎます。子供の頃、同じメーカーのホッテントットやファッツオーに比べ、なんでこんなに泳ぎが下手なんだろうと思っていました。しかし、このルアーの不恰好でバタバタとした動きはとてもアピールが高く、春先の釣りに欠かせない存在である事は世界中が知っています。いつでも釣れる訳ではない。しかし得意の場面では右に出る物は居ない不器用なスペシャリスト。そうなればそれは「ウィグルワート」というひとつの釣り方として確立され、多くのメーカーが参入する事によって様々なバリエーションが誕生するのです。そう、ウィグルワートは今やひとつのジャンルとして、多くのウィグルワートタイプと言われるルアーを生み出しています。

左がノーマン:ミドルN
右がラッキークラフト:GDSミニ

 GDSミニはウィグルワートよりかなりタイトアクションで、結構速く巻く事が出来ます。
ミドルNはウィグルワートとGDSの中間。名前と違って思いっきりワイドウォブルなウィグルワートより、少しウィグリング気味に泳ぐので立木やスタンプへのスタックも少なく、ボトムクロールもスムーズなので使い方としてもちょうど中間という感じです。

また、ノーマン全体に言える事ですが、カラーによって塗料の厚みが全然違うので、浮力の違いを利用して活性毎に使い分けたり出来ます。

 そして来春じっくり使ってみたいのがコイツ。

ワーデンスのFATFISHです。
まだ軽く引っ張ってみた感じですが、かなりいい感じなので楽しみです。
(そのウチじっくりインプレしてみたいと思います。)

 よく、良いルアーの条件みたいな話を聞きますが、僕の感覚だとそんなの釣り場や季節毎に違います。こんな仕事をしている僕が言うのもアレですが、ハンドメイドばっか集めても魚は釣れません(爆)。ウィグルワートのように「良いルアーの条件」にまったくはまらないルアーもあり、それが長年愛されるどころか、ジャンルのひとつとして認知され確立されているのです。新しい事に挑戦するというのはとても勇気が要ります。でも釣りの場合の失敗なんてたかがデコです。失敗を恐れずヘンテコなルアーに挑戦してみて下さい。明日すぐに釣果が出るという物ではありませんが、近い将来必ず釣果に結びつく経験値を与えてくれるはずです。