月別アーカイブ: 2012年7月

関東出張。

明日からまた関東出張です。
明日は柏のOPA!さんでU-STREAMに出演。
閉店まではお店でダラダラですが、9:00から生放送です。
OPA!さんのwebサイトよりバナーをクリックして頂けると観れますので、
興味ある方は是非!!
翌28日は日曜のパートナーと合流して、神栖に移動。
日曜の29日は潮来マリーナにて、桐山孝太郎主催のアメリカンドリームトーナメントに、
久々に参戦します!!
まあ全然練習とか出来ないんで、釣れるかどうかも解りませんが、
昨年は入院騒ぎで出れなかったので、今年は久々に・・・!って感じです。
まあアレですよ。 いつもの行き当たりバッタリでwww
30日はちょっと写真の撮影やります。
地元だとなかなか出来ないので、こういう機会を利用します。
まあ、そんなこんなで、いつものようにバタバタですが、
次の出張も迫ってますし、あまりのんびりやってると仕事も遅れるのでwww
って気が付くと日付が変わって、明日じゃなくて今日になってる・・・w
ではではまた。

熱いぜ大阪!

先日、大阪の超老舗「フィッシングサロン心斎橋」様に置いて頂ける、
というご報告をさせて頂いたばかりですが、
なんでも入荷3日で完売状態になってしまったそうで、
本日追加分をご注文頂きました!!
う~~~~~ん! なんか嬉しいですね!
やっぱりね、SHOP様に「戦力」として見て頂けるのは嬉しい事です。
最近は「生産個数が少ない」事が付加価値みたいなとこがあって、
よりマイナーなルアーやビルダーをエグる事がコアアングラーみたいなとこがあるじゃないですか。
もちろん、ウチも最初はそうでした。
数も作れませんでしたし、今見ると笑っちゃうような出来でした。
でもね、ルアーを作る以上、「数作れない」を売り文句にしちゃいけないと思うんです。
それがたとえ凄い釣れるルアーだったとしても、いえ、凄いルアーだからこそ、
「欲しい!」と言ってくれる声に応えなきゃいけないんです。
そうじゃないと、そのルアーのプレミア度は跳ね上がり、
大枚はたいて買った人も投げる気にはならないでしょう。
また、そんなルアーばかりが話題になっても釣具店は潰れてしまいます。
釣具店がどんどん潰れていけば、釣り業界はすたれ、釣り自体がすたれていきます。
「いやあ、人が減ってくれるならそれでもいいや!」って思うかも知れませんが、
今の竿やリールが高性能になったのは、釣り人口の爆発的増加あっての事なんです。
だからルアーを作る者は絶対に「希少価値」を売り文句にしてはいけないと思うんです。
それに、より品質の高い製品を、均一に作る目的が、量産に繋がる事だってあるんです。
例えば基盤リップの制作です。
大きなFRP板を買ってきて、一枚一枚切り出していくのは大変な作業です。
しかも人間の手作業ですからね、完全に均一とはいきません。
この工程を機械化する事で得られるメリットは作業時間と短縮と、正確さです。
デメリットはコストで、機械作業で行うと手作業の2~30倍のコストが掛ります。
この場合優先すべきは当然、正確さとスピードの方です。
ウチで使う塗料のいくつかは特注です。
特に蛍光塗料は模型用の物では耐光性も発色も不十分で、
長時間デッキの上に置いておくと、変色したり、脱色したりします。
色々とやってみた結果、最も性能の良い蛍光顔料を、
自分が気に入ったバインダーで調合してもらったオリジナル塗料に行きつきました。
これも、ある程度纏まった数を作るからこそ出来る投資です。
ウチは次第に多くなった「欲しい!」にお応えする為に、
より速く、より均一に、少しでも多く生産する事を目標にしてきました。
ですので、お店から「戦力」として捉えて頂く事は本当に誉なのです。
そしてそんなウチのルアー達ですが、
もう一軒、新しい勤務先が決まりました。
滋賀県大津市に今月オープンした
つり具のブンブン 大津店様です。

ブンブン大津店にお勤めの澤井さんとは、以前から親交がありまして、
今回大津店様オープンの折、是非にとお話し頂きました。
大津はいいですよね~。
目の前琵琶湖ですもんね~。
京都もすぐですもんね~~~。
そんな訳で、大津の皆様、よろしくお願い申し上げます!!

夏本番?

相変わらずグズついた天気が続いてますが、ウチの近所は夏祭り。
朝からセミも鳴くようになりました。
先日また浸水した工房はまだカビ臭いですが、なんとなく夏到来ですw
日頃クランクばかり投げている感のあるワタクシですが、←ホントの事だろ
夏ともなると、もっと夏らしい釣りもします。←意味不明w
やっぱ夏と言えばヘビーカバー!
うだるような暑さの中、グラスベッドやゴミ溜まりを、
ヘビーテキサスで攻めるパンチングは、今や夏の定番ですね。
今日は時間が出来たんで、先日使ったタックルの手入れや、
調子の悪くなったリールの修理。
夏仕様にタックルを組み直したりと、ちょっと「釣り人」してましたw

最近多いのが「ジグやフリップにNFCのどのモデル使ってるの?」というご質問。
以前ご紹介した時は具体的な番手とか無しだったので、今回は使ってる機種をご紹介します。
ピッチングで使ってるのがMB-717とMB-718の2本。
717は少しティップが柔らかいので、軽いリグや食い込み重視。
高比重ワームのノーシンカーとか、バックスライド系、軽量なテキサスリグなど、
リグが軽くてもティップが入るのでピッチングしやすく、
アクションしてもカバーからリグが離れ過ぎないタイトな攻めに使います。
718はそれより少しハードなティップのピッチングロッド。
「ティップがハード」というとマイナスなイメージを持つ人が多いかも知れませんが、
10g以上のヘビーなテキサスリグを使用する時、
ティップがリグの重さでお辞儀するのは、操作感がもたつくだけでなく、感度も低下します。
特に、夏場のリザーバーで岩盤やドロップオフを狙うヘビーテキサスは、
1/2~3/4ozのシンカーを使い、深いボトムに速く到達させるだけなく、
速くトリッキーなロッドワークでリアクションを誘っていく釣りです。
そういう場合、リグの重さにティップがレジストしてくれないと、魚を誘えません。
同様に、テキサスリグより水流抵抗の大きなラバージグなども同様です。
カバーをスピーディーに撃っていくには、ある程度のティップの張りが不可欠です。
その上のシンカー、つまり3/4oz~1ozクラスを使ってマットを突き破る時は、
一番お気に入りの77FLIPの出番です。
コイツは元々パンチング用ではなく、いわゆる「フリッピンスティック」です。
そんなにビンビンに硬い訳ではないのです。
アメリカの釣具屋さんや向こうの友人達のタックルを見て思うのは、
「あんまり硬いロッドを使ってない」って事です。
確かにアメ物はゴツイですよ、でも決して「硬くはない」んです。
特にフリッピンのように近距離の釣りの場合、
ロッドが硬すぎた場合、バレたり、切れたり、折れたりと、ロクな事がありません。
近距離だからこそ、ロッド全体で受け止め、魚の動きをトルキーに受け流す必要があります。
7’7”というロングレングスだからこそ出来る深いストロークのサスペンション。
日本では殆ど見ないパラボリックベンドのリアルフリップ竿。
一日フリップしても疲れない軽さも魅力です。
この3本がいわゆる「撃っていく竿」です。
本当にフワッと軽いのに、モッチリした曲りはクセになりますwww
そうそう、夏の釣りで忘れちゃいけないのがトップウォーターです。
先日も秋田で夕マズメにトップの時間が来て、
久しぶりにポッパーで釣りました。
3~4mから浮かせるゼル・ローランドばりの釣りなんですが、
ここで活躍したのがMB662というロッドです。
元々はベイトフィネス用らしいんですが、初めてみた時から決めてました。
「プラグに使おう!」と。www
ですのでコイツにセットしたリールにはナイロンラインが・・・。
トップウォーター、ジャークベイト、ダイビングシャッドなど・・・
ロッドティップでアクションを付けて誘うタイプのルアー全般に使ってます。
正にテクニカルライトプラッギンwww
前に使っていた6’6”のライトアクションよりメッチャ軽いので、
かなりシャープな印象なんですけどね・・・やっぱりもっちりド級のトルクです。
60cmの鯉を仕留めましたが、全然楽勝でした!(爆)

大阪上陸

「なんで大阪に置かへんの?」
そんな風に聞かれる事が多々ありました。
まあ、別に大した理由があった訳ではなく、ただ単に「ご縁がなかった・・・」
ただそれだけなのです。
そんな大阪ですが、この度あの超老舗店
フィッシングサロン心斎橋様に置いて頂ける事になりました。
フィッシングサロン心斎橋さんと言えばかの昔・・・
僕が中学生くらいだったでしょうか・・・
バスどころかルアー専門誌もなく、総合釣り雑誌にツネミさん(Rapara)の広告が載るくらい、
そんな時代の「月刊フィッシング」に広告を出されていたのを強烈に覚えています。
そんな超老舗のプロショップ様にウチのルアーが並ぶ・・・
タイムマシンに乗って中学生の自分に自慢してやりたい気分ですwww
そんな訳で、本日B7、ロデオtype-C、そしてmibro BULLET HEADをお送りさせて頂きました!
明日にはお届け出来る手筈となっております。
大阪の皆さん!よろしくお願い申し上げます!!

BULLET HEAD

北の聖地の延々と続くリップラップで、バレットヘッドを巻き倒してきました。
あの強烈なゴロタ石を5日間に渡って巻き続けるというのは、ある意味耐久テストです。

ところで、近年発売された多くのクランクベイトが目指す方向性は、
概ね「基盤リップを使ったバルサクランクにどれだけ近づけるか」だと思います。
確かに魚を釣る上で大切なのかも知れませんが、
こういうフィールドにおいては、別の要素も必要になってきます。
っていうか、これまで基盤でバルサなクランクベイトを販売してきたウチにとって、
そこを目指すのはまったく意味がありません。
それでもインジェクションのクランクベイトを作ったのは、
「インジェクションにしか出来ない事がある」からです。
気が付くとルアー作りを初めて10年が過ぎてしまっていました。
今は多くの仲間も居て、あらゆるシチュエーションで活躍する仲間のルアー達があります。
それでも、自分のボックスからプラのルアーが無くなる事はありません。
どんなに運動性に優れたルアーがあろうと、どんなに斬新なインディーズがあろうと、
ベーシックなルアー達が無くなる事はなかったのです。

ウッドルアーにはウッドルアーにしか出来ないアクションがあるように、
プラにはプラにしか出来ない事があるのです。

数々の名作アメリカンインジェクションを使う内に、
「こういうインジェクションクランクが欲しい」と思うようになりました。
それは、B7を作った時と同じ、「欲しい物が無ければ自分で作る」という動機でした。

                           (UBSさん:写真拝借しましたw)
MIBROバレットヘッドに込めたのは、”想い”でも”こだわり”でもなく、ただの渇望ですw
・ロッドを立ててゆっくり巻けば、左右に大きく倒れ込むようなアクションで、30cmのシャローをトレース出来ます。
・ロッドを倒し、リトリーブ速度を上げれば、ベリーフックを支点にしたミディアムウォブルに変化し、
高速リトリーブでは絶妙なフラつきでリアクションバイトを誘います。
・小粒な固定重心でありながら、キャスタビリティに優れ、長く広く魚を誘い続けます。
・浮力が強いのでレンジコントロールが容易で、カバーに突っ込んだ際もキックバックし易いです。

そしてここからが重要です。w
基盤リップはその薄さとエッジにより水噛みが強く、多少形状に難のあるボディでも泳がせてしまいます。
しかし、その短所として、カバーに対しても噛み易く、ロック系では削れやすく、
グラス(ウィード)系は絡みやすい為、多少の(クランキンに対する)練習が必要です。
バレットヘッドはABSのリップで、エッジを落としたコフィン形状です。
それによって、
・ソフトカバーの抜けがよく、ハードカバーへの当たりが小さいです。
これによって、グラスエリアでの引っ掛かりが少なく、
リップラップのようなロックカバーでは、リップの削れが少ないだけでなく、
リトリーブ中のアングラーへのストレスが少なく、バイトのみに集中しやすくなります。
つまりリップの当たり面を大きく取る事で、カバーマテリアルへの引っかかりを少なくし、タッチをソフトにする方法です。
しかしこれには、極薄リップの性能に頼らない、「泳ぐボディシェイプ」が不可欠で、
もし、そうでなければ、「カバーに当ててないと釣れないルアー」とか、
「超ひっかからないけど、まったく釣れないルアー」とかになってしまいます。
カバーマテリアル云々よりもまず、素材の特性を活かし、最高の泳ぎを狙ったハンドメウッドに対し、
多数の要素を凝縮し、様々な場面で使用する事を想定したインジェクション。
”鉄砲玉”と名付けたルアーの使命は、どこでもまず先頭で突っ込んでいく事。
未知のフィールドこそがバレットヘッドの主戦場です。
今回、ただひたすらに投げ倒し、多くの友人達から貴重な感想も頂けました。
本当に有意義な時間を過ごす事が出来、とても感謝しています。
こういう環境こそが、いつも良いイマジネーションを与えてくれます。
何kmと続くリップラップ・・・。
真っ青な大きな大きな空・・・。

まるでアメリカのような雄大な釣りが満喫できます。
ああ、もうまた行きたくなってしまったwww