日別アーカイブ: 2009年9月25日

赤い世界

友人であるストライド奏法の半漁人「迷ぴあにすと」さんからメールがあり、
こんな学説が発表されましたよ!との事。

【9月16日 AFP】多くの魚や海洋生物が、赤色ネオンのような蛍光色を発しているとする論文が、15日発表された。
 太陽の可視波長は最長でも海面下10メートルまでしか届かないため、海中では色のスペクトルが不足し、魚は赤色をほとんどまたは全く認識できないというのがこれまでの定説だった。例えば消防服のような真っ赤なダイビングスーツは、海面下20メートルではダークグレーまたは黒色にしか見えない。魚にとってもそうであろうと魚類学者たちは考えてきた。
 だが、ドイツのチュービンゲン大学(University of Tubingen)のNico Michiels氏らは、そうした考えが間違いであることを偶然、発見した。
 同氏は同僚らととともに、緑と青の光線を遮断して赤の光線だけを通すゴーグルを着けて海中にもぐったところ、赤色に光り輝く世界を目の当たりにした。魚、藻、サンゴ、その他の微小生物が、深紅、ルビー色、チェリー色、さび色に輝いていたという。「日中に海に差し込む緑と青の光線が、われわれに赤色を見えなくさせていた」とMichiels氏は言う。 

 
 研究では、岩礁に生息するハゼやベラなど少なくとも32種の魚類が、太陽光による反射ではなく、自ら「クリスマスの赤い電飾のように」光ることができることもわかり、海中ではなく研究室でも確認された。発光源は、マニキュア液や塗料の光沢として使用されるグアニン結晶であるという。
 蛍光色の赤色を発光すると、たとえ深海であっても、付近の魚に認識されやすくなる。また、多くの魚が赤色を完全に認識できていると考えられる。

 それにはいくつかの理由がある。赤色を発光することで、交尾の相手を探したり、危険を知らせたりすることができる。サンゴ礁では、赤色を出すことがカモフラージュ効果を生む。
 発光することでどのように情報をやりとりしているのかが、今後の研究課題だという。魚が認識できる色スペクトルの実験を重ねて、一部の魚が赤色を実際に認識できていることを立証したいとしている。(c)AFP

以前、「魚は青が認識出来ない」という話しを水産系の人に聞いた事があり、
空気中に比べて600倍もの密度の水中では短波長はジャマなんだろうな~位に思っていました。
実際水に潜ると魚はこちらが認識出来るか出来ないかぐらいの距離をとってグルグル回る事が多くあります。
こちらは認識出来ないのに、あっちは完全補足出来ているんだな~と子供心に思ってました。
つまり魚と人間ではまったく眼の構造が違う訳で、机の上であれやこれやと言っても仕方が無いんですね。
実際水中で見る魚と、水揚げされた魚ではまったく違う色に見えます。
人間の眼でコレなんですから、魚から見るルアーはまったく違うものに見えているんでしょうね。
それにしても赤系が良く見えているとは感じていましたが、まったく予想以上でした。
あとは水温によるプランクトン濃度や濁りとの関係が気になる所です。
紫外線や赤外線が見えるという話しもありますし、これまで「なんだか判らないけどよく釣れる」というカラーがこれから科学的に解明されていくのでしょうね。
*補足
この学説が発表されたのは2008年だそうです。
ぜんぜん知りませんでした・・・(恥)。