月別アーカイブ: 2013年10月

第2弾

ご好評につき速攻で完売してしまいましたBullet Head-DD、セカンドロットのカラーが決定しましたのでご紹介いたします。

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・クラウン
よく”王冠”と紹介されているのを目にしますが、正しくは”道化師(ピエロ)”の方らしいです。
このクラウンカラー、ギラギラした反射と、真っ赤な頭がキモで、ハイライトコンディションの食いが止まった魚に無理やり口を使わせる系のリアクション(又はアグレッション)バイトカラーの一種です。
いわゆる釣れない状況で使う訳ですからね、「お助けカラー」としてついつい頼ってしまう事も多いカラーではないでしょうか。

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・ブルーバック/チャートタイガー
もっとカッコイイ名前をつけた方が・・・とか思ったのですが、シンプルに見たままの名前にしました。
背中のブルーはよくあるスカイブルー系ではなく、濃い原色系ブルー。チャートやオレンジベリーとの色覚変化の合間にシルバーの虎柄がチラチラ光ります。 
ブルーバックチャートと言うと一般的にはマッディーレイク用という認識が強いと思うのですが、この配色パターン、実はステインなリザーバーに非常に効果が高いので有名です。白濁りのダム湖などで是非使って欲しいカラーです。

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・OYゴースト
KTWLURESで非常に人気の高い”OYシャッド”がついにmibroでも登場です。ただしそのままでは面白くないので、半透明に透けるゴーストカラーver.です。
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きっちりと存在をアピールする派手さと、シルエットを認識させない曖昧さを兼ね備えたゴーストカラーは、日本のタフレイクに非常にマッチするカラーではないかと思います。

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・ゴーストギル
同じくゴーストカラーのギルカラー。
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透けてもギルカラーですww

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・クラスター
急激な激濁りや、ボトム付近に落ちた魚に効果的なブラックカラー。ブラックをベースにゴールドのラメを全体にまぶして視覚的な動きをバックアップしています。
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目の周りとベリー部分はチャートリュース。全体のラメ同様、のっぺりと色覚変化に乏しいブラックカラーに視覚的な動きを与えます。

以上の5色、12月リリースに向け鋭意製作中です。
どうぞよろしくお願いします。

NEWリールだしレポートしてみる。

今年の春、Youtubeにこの動画がアップされて以来、facebookなどで一部のマニアが大騒ぎしてました。

ダイワさんのニュープロジェクト、しかも時期的な事などを考えるとICAST発表っぽいという訳で、毎週アップされるこの動画をアメリカかぶれのヲタ共は食い入るように見入っていましたwww
そして動画はエピソード10を数え、ICASTで発表された時にはすっかりもう”お買い上げ”の準備が出来ている訳ですよwww 洗脳とも言いますねww

そんな新製品、DAIWA TATULAですが、どうやら年内に日本でも発売するとかしないとか・・・。「これはもう買うしかないでしょ!」という人も、「う~ん、正直どうなのよ?」という人も居るかと思いますが、何事も試してみたいミーハーで”かぶれ”なワタシ、アメリカで先行発売されたUS版TATULAを入手しましたので、色々弄ってみましたよ。

まあ既にダイワさんのフィールドテスターさん達が様々な形でレポートしてると思いますが、身銭切ってのレポートなので消費者目線では書けると思いますwww
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先ず、見た目からですが、この真っ黒な感じが渋くてカッコイイですね~。変にゴージャスに盛り付けてなくて好感持てます。
ハンドルは90mmのパワーハンドルで、大型のパドルノブが付いてます。このノブ、指2本でも3本でも自然につまめて、パワフルに巻く事が出来ます。

このTATULAというリール。前から見ると結構大柄なリールに見えます。
大きなTWSをワイドスプール一杯に往復させる為、どうしても前部が大きくなってしまうのでしょう。
しかし、このように上から見ると実際大きいのは前部だけで、後部は小さく絞られたデザインになっています。
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実際にロッドに着けてパーミングする場合は結構後ろの方をホールドする形になるので、握った感じはかなり小さく、手の小さな僕でもしっかり握り込む事が出来ます。
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そしてTATULA最大の特長であるTWS(T-WingSystem)。
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巻く時にはこういう形状のレベルワインドが、クラッチを切るとこうなります。
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同社のT3のようにバシャッとボディが開くのではなく、フレームの中でレベルワインドが半回転して形状変化します。個人的にはこのシステムは凄く良いと思います。アルミフレームと相まって剛性は高そうですし、違和感なく完成されたデザインなのでT3が苦手だった人もすんなり入れるんではないでしょうか。

さて、このTATULA、実際に投げてみるととても静かにスムーズに飛んでいくのに驚きます。
今回20lbのフロロカーボンラインを巻いてみたのですが、完全にワンランク細いラインを使っているような飛距離の伸びと静粛性。ポイントキャストで軽く振ると、いつもの感覚より奥まで飛んでいくのであわててボートポジションを少し下げてみたのですが、慣れるとこれが凄く楽でした。
そして思い切ってフルキャストした時に違和感。

はて?スプールのバイブレーションがない・・・。

もしかして・・・と、もう一投フルキャストして確信しました。

つまりこれ。
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長くなったスプールシャフトが高回転時のバイブレーションを抑える方式。
最大飛距離がどうとか、軽量ルアーのキャストがどうとかよりも、スプールのバイブレーションを抑えた事で、静かで安定したキャストを続ける事が出来ますし、ベアリング等の痛みも少ないと思います。しっかりとクリアランス測った訳ではありませんがキャスト時のフィーリングとシャフトの形状を見るに、軸受けを兼ねたピニオンとの関係性もかなり詰めているのではないでしょうか。その辺、中の人にじっくり聞いてみたいですwww

それと、今回動画を観て購入しようと思ったきっかけのひとつにクラッチのオンオフがあります。episodeいくつだったか動画の中で開発者の方がクラッチをオンオフするシーンがあるのですが、「パチンッ」と切れて、ハンドルを回すと「パキンッ」と繋がるのが印象的でした。僕はあまりオンオフの軽いクラッチが苦手で、キャストの際にルアーが飛んでいる最中にロッドを持ち替えたり、ハンドルに触ってしまったりして、不意にクラッチが戻ってしまう事があります。かといってあまり重いクラッチではストレスになってしまうので、軽くて、しっかりオンオフ出来そうな動画のクラッチ音を聞いて是非試してみたかったのです。
実際試してみると、思った通り明確なオンオフで、不意のクラッチリターンも半クラッチもなく、快適にキャストし続ける事が出来ました。

ブレーキは20段階のマグフォースZ。
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TWSの構造上、ブレーキを緩くしてスプールの回転数を上げるとリールと一番手前のガイドの間でラインが暴れるので、若干強めのブレーキで投げた方がスムーズに伸びるように感じます。今回3/8oz程度のシャロークランクを結構強めのポジション12で使いましたが、全然余力があるので、PEラインのコントロール性も高いのではないでしょうか。ドラグも強くてフッキングやファイト時にも空回りしないのでギア比の高いモデルが手に入ったら是非試してみたいです。
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今回使ったのは6.3ギア(67cm/1回転)の100H。ワイドで深いスプールには20lbラインが90m入ります。ベイトフィネスなど軽量で小さなルアーや細いラインに対応したモデルは沢山あるんですが、太糸でガンガン攻めていくような釣りに対応するリールが少なくなってきているので、こういうタフでパワフルなリールが発売されるのは非常にありがたいです。特に西の方で釣りするのなら、ロングハンドル、深溝スプールのUS版TATULAは非常に使いやすいと思います。
何よりも・・・これでお値段$149ですよwww
これはもう何台か追加決定です。
他にローギアモデル、ハイギアモデルなどがラインナップされるそうなのでとても楽しみです。
そして日本版TATULAがどうなるのかもまた、楽しみですね~~~~。

釣果報告頂きました。

久々に釣果報告頂きましたのでご紹介させて頂きます。

初めまして。
香川県のMasaと申します。

バレットヘッドのスプラッターバックにて良いサイズのバスが釣れたので報告させてください。
中井:BH
ワカサギの群れについてシャローに上がってきた魚をキャッチすることができました。
(同じパターンで鯰も連発ですw)
この魚に味をしめ、翌日の夕方も釣行したのですが、パターンの再現とはなりませんでした。
風向きが変わり、ワカサギの群れはどこかへ行ってしまったようでした。
秋はなかなか難しいものですね。

中井:BH2

Masaさん、ありがとうございます。
体高があって、よく太った良い魚ですね~。
よく引いたでしょうね~~~~、オールスターの準備で工房に缶詰の身には目に毒ですwww

仰るように秋の魚は移り気で足が速いです。
でも、こういう場面でこそ生きてくるのもハードベイトの強みです。
速く、広く探って、ルアーに反応する群れや個体を探していく。
そんなクランクベイトらしい釣りで秋を楽しんで楽しんでください。

グラファイトロッドの父を訪ねて8

長い事書いて来ましたが、ついに最終回です。

最終日の朝、North Fork Composites社の近くにある古い倉庫跡のような所に立ち寄りました。
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ここは昔、ゲイリー・ルーミスが自身の名を冠したロッドブランクメイカーを立ち上げた場所。

旧G.Loomis工場跡地です。
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小さな倉庫のような建屋から始まったG.Loomis社は、事業拡大と共に建て増しを続け、最終的に現在の社屋がある場所に引っ越しました。
この近くには現在のG.Loomis社やLamiglas社があり、まさにグラファイトロッドの聖地のような場所なのですが、この場所はさらに特別でした。
G.Loomisのスタートした場所・・・そう思うと、何か特別な感情が湧いてくるような気がするのです。

今回出逢った沢山の人達、その出会いや素晴らしい体験の全てをセッティングしてくれたのはジェネラルマネージャーのジョン。
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元弁護士の肩書き通り、スマートなジェントルマンで、いつも人を笑わせるジョークを言ってる頭のキレる人です。

そんなジョンからいくつかの英語を教わりましたが、中でも一番だったのが野外で催した時のセリフです。我々アウトドアーズマンにとって、野外でトイレはつきものです。でも紳士たる者、「ちょっと立ちションしてくる」じゃスマートじゃありません。

「I gotta talk to a man about a house.(向こうである男と馬について話してくるよ)」

それが紳士のスマートな立ち振る舞い。そして仲間がこう言った時は野暮な詮索はせず、「Go a head!」と笑って送り出すのが決まりですww

もうひとつ勉強になったのは、フライフィッシングロッドの世界にはロッドのフレキシブルさを数値化する為に1ペニー(1¢)コインをティップにぶら下げてベンディングするそうです。North Fork Composites社でも1ペニーの他、様々なウェイトを使ってロッドの曲りをチェックしています。
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NFC社では、ブランクをチェックする際に”天井にティップを当てて曲げてみる”というような事はせず、このようなホワイトボードにブランクを固定し、ウェイト毎のベンディングをペンで描いてチェックします。その為社内の色んな所にこのボードがあり、時にはゲイリー自らチェックを行う事もあります。1ペニーという小さなウェイトを使った、アナログだけど誰の目から見ても公平な製品管理。グラファイト素材という未来的で無機質なイメージから、なぜか感じるハンドメイドのような温かさの正体は、ゲイリー・ルーミスと職人達のプライドだったのだと改めて思い知りました。
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ゲイリーと今後の事について色々話しをした後、ゲイリーと奥さんのスージー、ジョンと最後のランチを食べて、ポートランド国際空港に送って貰いました。

これからもきっと何度か訪れる事になるであろうウッドランドとポートランド、今回出逢った全ての友人達に感謝感謝です。

帰りの飛行機は計器のトラブルで出発が2時間遅れ、到着した成田で強制宿泊、DELTAとANA相手に大モメにモメる羽目になりましたが、とても楽しい旅でしたwww

グラファイトロッドの父を訪ねて7

アメリカのTVドラマ「GRIMM(グリム)」の舞台となったオレゴン州ポートランドは、
ドラマの通り天気こそあまり良くないのですが、綺麗で比較的治安の良い街です。
でも、ちょっと郊外に行くと霧に煙った森林があって、確かに「人間界に潜む魔物」といったダーク・ファンタジーの舞台にはうってつけかも知れませんww
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そしてポートランドは別名「BRIDGETOWN」というだけあり、とても沢山の橋が掛かっています。
街中を流れるコロンビアリバーと、そこに流れ込む沢山の支流の為なのですが、意外に大きな船が登ってくるのか跳ね上げ式の橋もあり、それが上がってる間は車が渋滞してしまいます。

マッケンジーリバーの帰り、ジョンと待ち合わせて4人で食事をしました。
待ち合わせの店はダウンタウンにある“VANCOUVER PIZZA”
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店名から察するにカナダの企業なんでしょうけど、雰囲気のある落ち着いたお店です。

閉店間際の夜遅い時間帯だったのですが、綺麗な御嬢さん達含めお客さんも多く賑わっていました。
チーズのピザと、色々入ったミックスピザをみんなで食べたのですが、アメリカ人男性が2人居て結構な量のTo Go(持ち帰り)しなければならない程ボリュームも万点。
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もちろんお味の方も最高でした。
もし、ポートランドに行かれる時は是非行ってみてください。

とても雰囲気のあるポートランドのダウンタウン、
ブルクハルト刑事になりきって魔物捜しをしながら散策するのも楽しそうです。