日別アーカイブ: 2013年10月15日

NEWリールだしレポートしてみる。

今年の春、Youtubeにこの動画がアップされて以来、facebookなどで一部のマニアが大騒ぎしてました。

ダイワさんのニュープロジェクト、しかも時期的な事などを考えるとICAST発表っぽいという訳で、毎週アップされるこの動画をアメリカかぶれのヲタ共は食い入るように見入っていましたwww
そして動画はエピソード10を数え、ICASTで発表された時にはすっかりもう”お買い上げ”の準備が出来ている訳ですよwww 洗脳とも言いますねww

そんな新製品、DAIWA TATULAですが、どうやら年内に日本でも発売するとかしないとか・・・。「これはもう買うしかないでしょ!」という人も、「う~ん、正直どうなのよ?」という人も居るかと思いますが、何事も試してみたいミーハーで”かぶれ”なワタシ、アメリカで先行発売されたUS版TATULAを入手しましたので、色々弄ってみましたよ。

まあ既にダイワさんのフィールドテスターさん達が様々な形でレポートしてると思いますが、身銭切ってのレポートなので消費者目線では書けると思いますwww
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先ず、見た目からですが、この真っ黒な感じが渋くてカッコイイですね~。変にゴージャスに盛り付けてなくて好感持てます。
ハンドルは90mmのパワーハンドルで、大型のパドルノブが付いてます。このノブ、指2本でも3本でも自然につまめて、パワフルに巻く事が出来ます。

このTATULAというリール。前から見ると結構大柄なリールに見えます。
大きなTWSをワイドスプール一杯に往復させる為、どうしても前部が大きくなってしまうのでしょう。
しかし、このように上から見ると実際大きいのは前部だけで、後部は小さく絞られたデザインになっています。
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実際にロッドに着けてパーミングする場合は結構後ろの方をホールドする形になるので、握った感じはかなり小さく、手の小さな僕でもしっかり握り込む事が出来ます。
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そしてTATULA最大の特長であるTWS(T-WingSystem)。
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巻く時にはこういう形状のレベルワインドが、クラッチを切るとこうなります。
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同社のT3のようにバシャッとボディが開くのではなく、フレームの中でレベルワインドが半回転して形状変化します。個人的にはこのシステムは凄く良いと思います。アルミフレームと相まって剛性は高そうですし、違和感なく完成されたデザインなのでT3が苦手だった人もすんなり入れるんではないでしょうか。

さて、このTATULA、実際に投げてみるととても静かにスムーズに飛んでいくのに驚きます。
今回20lbのフロロカーボンラインを巻いてみたのですが、完全にワンランク細いラインを使っているような飛距離の伸びと静粛性。ポイントキャストで軽く振ると、いつもの感覚より奥まで飛んでいくのであわててボートポジションを少し下げてみたのですが、慣れるとこれが凄く楽でした。
そして思い切ってフルキャストした時に違和感。

はて?スプールのバイブレーションがない・・・。

もしかして・・・と、もう一投フルキャストして確信しました。

つまりこれ。
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長くなったスプールシャフトが高回転時のバイブレーションを抑える方式。
最大飛距離がどうとか、軽量ルアーのキャストがどうとかよりも、スプールのバイブレーションを抑えた事で、静かで安定したキャストを続ける事が出来ますし、ベアリング等の痛みも少ないと思います。しっかりとクリアランス測った訳ではありませんがキャスト時のフィーリングとシャフトの形状を見るに、軸受けを兼ねたピニオンとの関係性もかなり詰めているのではないでしょうか。その辺、中の人にじっくり聞いてみたいですwww

それと、今回動画を観て購入しようと思ったきっかけのひとつにクラッチのオンオフがあります。episodeいくつだったか動画の中で開発者の方がクラッチをオンオフするシーンがあるのですが、「パチンッ」と切れて、ハンドルを回すと「パキンッ」と繋がるのが印象的でした。僕はあまりオンオフの軽いクラッチが苦手で、キャストの際にルアーが飛んでいる最中にロッドを持ち替えたり、ハンドルに触ってしまったりして、不意にクラッチが戻ってしまう事があります。かといってあまり重いクラッチではストレスになってしまうので、軽くて、しっかりオンオフ出来そうな動画のクラッチ音を聞いて是非試してみたかったのです。
実際試してみると、思った通り明確なオンオフで、不意のクラッチリターンも半クラッチもなく、快適にキャストし続ける事が出来ました。

ブレーキは20段階のマグフォースZ。
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TWSの構造上、ブレーキを緩くしてスプールの回転数を上げるとリールと一番手前のガイドの間でラインが暴れるので、若干強めのブレーキで投げた方がスムーズに伸びるように感じます。今回3/8oz程度のシャロークランクを結構強めのポジション12で使いましたが、全然余力があるので、PEラインのコントロール性も高いのではないでしょうか。ドラグも強くてフッキングやファイト時にも空回りしないのでギア比の高いモデルが手に入ったら是非試してみたいです。
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今回使ったのは6.3ギア(67cm/1回転)の100H。ワイドで深いスプールには20lbラインが90m入ります。ベイトフィネスなど軽量で小さなルアーや細いラインに対応したモデルは沢山あるんですが、太糸でガンガン攻めていくような釣りに対応するリールが少なくなってきているので、こういうタフでパワフルなリールが発売されるのは非常にありがたいです。特に西の方で釣りするのなら、ロングハンドル、深溝スプールのUS版TATULAは非常に使いやすいと思います。
何よりも・・・これでお値段$149ですよwww
これはもう何台か追加決定です。
他にローギアモデル、ハイギアモデルなどがラインナップされるそうなのでとても楽しみです。
そして日本版TATULAがどうなるのかもまた、楽しみですね~~~~。