日別アーカイブ: 2012年11月15日

フックサイズ


写真の2つのBULLETHEAD、実はセッティングを変えてあります。

こうした方が解りやすいでしょうか。

右のブラック/チャートはノーマルの#6、左のテネシーシャッドは#4と、
フックサイズを変更しているのです。

ルアーの性能というのはフックサイズで変わってくる部分が結構あります。
なにより一番顕著なのがカバー回避フッキング率でしょうか。

フックサイズを小さくすればカバー回避性能は上がりますが、フッキング性能は下がります。

逆にフックを大きくすれば、フッキング率は上がりますが、カバー回避性能は落ちます。

クランクベイトをはじめ、あらゆるルアーにはこうしたジレンマがついてまわるのですが、ボートアングラーが中心のアメリカ市場では、フッキング性能やビッグサイズのキャッチ率を優先しオーバーサイズ。おかっぱりアングラーが大半を占める日本の市場では、カバー回避を優先してダウンサイズが一般的なように感じます。

BULLETHEADも出荷時に優先したのはカバー回避の方です。元々コアなクランクジャンキーをターゲットにしたKTWLURESと違い、BULLETHEADは細かい事を考えずにカバーをバンバン撃っていきたい人や、これからクランクベイトを覚えたいというアングラーにも使って欲しかったからです。

ですので出荷状態のBULLETHEADはルアーのウォブリングを感じるようにスローリトリーブすれば、結構な確率で勝手にカバーを回避してくれます。藪漕ぎしてようやくたどり着いた小さなスポットを、ゆっくり慎重に攻めるセッティングになっています。

しかし、ロッドワークやリトリーブでカバーを回避する術を覚えたアングラーや、オープンエリアを速く、強くサーチしていくシチュエーションでは、フックサイズを前後とも#4に換装したセッティングも試してみて下さい。ストレートリトリーブの対応速度が上がり、テールを啄むような小さなバイトをノセ、ランディング率も上昇すると思います。

BULLETHEADのベリーフックハンガーはかなり前方にあります。

これはフックをオーバーサイズに換装した時に、前後のフックが絡まないようにする為です。

すると当然このように、フックはリップに乗りやすくなる訳ですが、フック同士が絡んでしまえば外すのに結構な手間が必要ですが、リップに乗った程度であればキャストなどで簡単に外れてくれます。

先にも申し上げた通り、ルアーにはジレンマがありますが、使い手がシチュエーションによって選択する事でルアーの仕様幅は大きく広がります。
BULLETHEADに限らず色々なルアーで試してみてください。ライバルに差をつける自分だけの発見をするかもですよ・・・?