発表から大変にお待たせしてしまいましたが、本日Nomadキャスティングシリーズの出荷を完了しました。早ければ今週中には全国のお店に並ぶかと思います。
さて、前回のエントリーではキャスティングシリーズのコンセプトやコスメについてご紹介しましたが、今回は各モデルの特色や、多彩なアプリケーションについてご紹介したいと思います。
・C-68ML
C-68MLはタイニークランクやフラットサイドなど、ライトクランキンに対応出来るベイトフィネスロッド。
ドロップショットやスモラバなど、ベイトタックルによるフィネスアプローチに特化しながらも、通常スプールのリールに交換する事によって、タイニークランクやフラットサイドクランクなど、小型のクランクベイトを使用する事が出来ます。
初期曲がりでは食い込みの良いファーストアクション、負荷を掛けるとベリーがスムーズに曲がっていく為、フィネスでもクランキンでも正確なキャストアプローチが出来、風の強い日でもロングキャストを行う事が出来ます。
他にも軽めのトップウォーターやシャッド、ジャークベイトなど、抵抗の小さなルアーを幅広く使う事が出来ますが、通常のリールとベイトフィネスのリールを用意する事で、非常に幅の広いルアーやアプローチに対応出来るこのロッドは、近年のシャローウォーターやバンクフィッシングでとても使用頻度の高いロッドになると思います。
・C-68M
C-68Mはライトテキサスやヘビダンなどを得意とするファーストアクションのミディアムパワーロッド。
しかし、負荷による曲点のスムーズな移行によって、驚くほど高い巻き物への対応能力を有しています。強く張りのあるバットセクションはソフトベイトの強いフックアップだけでなく、スピナーベイトやチャターベイトの大きなシングルフックで魚の口を穿つのにも貢献し、カバーの奥から強引に魚を引き出すカバークランキンにも対応します。
ソフトなティップは食い込みが良いだけでなく、鋭い手首の返しによるスピードキャストを可能にし、カバーの奥に正確なアプローチを軽く、連続で撃ち続ける事が出来ます。
大型ジャークベイトのロングキャストとワイドストロークアクションの他、50lb程度のPEラインを巻いたリールをセットする事で、中型トップウォーターや、タイニーサイズのフロッグに対応したロッドとして、1本持っておくと狭い所の隙間を埋めるような使い方も出来ます。メインであり、スーパーサブにもなるマルチユースさがC-68Mの本領です。
・C-68MH
カバージグやフットボールジグ、スイムジグ、テキサスリグなど、優れたバランスとトルク、絶妙なグリップレングスによる軽快なハンドリングによって様々なアプローチに広く対応するマルチカバーロッド、C-68MH。
よくあるレギュラーテーパーのジグロッドと違い、絶妙なファーストアクションにする事で、バックハンドフリップなど垂らしの短いキャストフォームでも正確なキャストを行える為、ジョンボートやレンタルボートなど、水面に近い位置からでも水面を叩きにくく、思い切ったアプローチを行う事が可能です。
また、PEラインを巻いたリールに替える事でショアカバーのフロッグゲームにも専用ロッドと思える程の使い易さを発揮します。オーバーハング下や葦の根本に正確なキャストを行う事が出来、1アクション目からしっかりと首を振らせる事が出来ます。そしてその釣りを連続して行う軽快さとバランスを持っています。
・C-72MH
7ft2inのレングスを持つミディアムヘビーパワーのマルチユースロッド。
ファーストテーパーのソフトなティップが軽量テキサスリグやバックスライドリグでのカバーへの正確なアプローチを可能にする他、中弾性のスムーズなベリー部分がヘビースピナーベイトのスローローリングや1.5~2oz程度のスイムベイトにも余裕のトルクと巻き感度を両立させ、充分な長さのブランクがディープクランクやヘビキャロのロングキャストをサポートします。
グリップ有効レングスは240mmと短めですが、完全ブランクスルー構造と小口径セミマイクロガイド、サンディング仕様のネイキッドスタイルが持ち重り感を軽減させ、軽快でセンシティブな使用感を実現しています。
大型クランキンミノーによる中層ただ巻きでは、ルアーの起こす水流を感じるセンシティブな巻き感と、ビッグバスの引きに耐える強靭なトルクを体感出来るはずです。
予定よりも遥かに時間が掛かってしまったNomadシリーズ。
これまで温めていたアイディアや、自身の手でやる事でようやく実現可能になったセッティングなど、細かな部分まで拘り抜いたロッドをようやく完成させる事が出来ました。
自分自身の拘りですので、全ての人に満足して貰えるかは分かりません。
でも、少なくとも自分が100%お勧め出来るロッド達になったと思います。
もし気になるという方が居たら是非、店頭で触ってみて下さい。
好きか嫌いかは別にして、今まで触った事がないような感覚を感じて頂けると思います。