チャターその3です。
今回”チャターを作る”と決めた時、真っ先に考察したのがフックです。
チャターベイトはクランクベイトのようにフック交換が出来ないので、フックの形状や太さ、フィニッシュやサイズなどを予め詰めておかなければなりません。
この辺り自分以外のアングラーの意見も色々尋ねて廻り、概ね出揃った意見が・・・
大型ながらも、太過ぎず、ワイドギャップ過ぎない丈夫で刺さりの良いフックである事。
そして塩入りワームをトレーラーにする事が多い事から、サビに強いフィニッシュである事。
そんな条件をクリアするフックを色々捜す内にあれやこれやと色々あって・・・
特注する事になりましたww
ポイントは先が曲り難く、鈍ってもタッチアップが容易なストレートポイント。
フィニッシュはサビに強いブラッククロームめっきを採用。
実際にプロトモデルをテストしてくれた兵庫県の近藤さんからも、
「59cmを筆頭に50upを6本位、他に30~40台で計11本を1日で釣るも、
フック先はまだ曲ってません! コレは素晴らしい!」
とのレポートを頂きました。
非常に拘った部分なのでとても嬉しい評価です。
そして最初からこれで行く!と決めてたのがこのスカートです。
通常のスカートはシリコンラバーが束になった物を真ん中でゴム管などで纏めた物が殆どで、真ん中で分けられたスカートはテール方向になびいて外側と内側のダブルで構成されている事になります。
しかしこのスカートは中央の基部からラバーが放射状に延びていて、内側には何もない状態になります。
これの何が良いかを説明しますと・・・そもそもスカートにボリュームがあり過ぎるとその部分に過剰な水圧を受けて、せっかくブレードが発生させた振動がスカート部分が殺してしまい、スカートやトレーラーにその振動が伝わっていきません。
特にスピナベやバズに比べてトレーラーを付ける率の高いチャターベイトでは、トレーラー+もっさりスカートでボリュームたっぷり、アクションはトレーラー任せになりがちです。
内側スカートを無くす事でラバーの1本1本が踊るようにワサワサし、何の変哲もないピンテールワームがまるで生き物のようにプリプリと泳ぎます。
僕はかなり以前からスピナーベイトのスカートをワイヤーで縛って内側を刈り込むなど、これと同じような効果が出るチューニングを行って来ましたので、もしウチがワイヤーベイトをやる時は必ず採用したいと思っていた方式なのです。
また非常に細かいカラーデザインが可能なので見ているだけで楽しくなります。
カスタムペイントならではのヘッドの塗装とのコーディネイトも是非楽しんで頂きたいです。
ちなみにこのスカート、キャスト時にはこんな風に「キャ~~~!」ってなるので、空気抵抗が少なく、よく飛びます。
「ププッピドゥ」とか「火星人刑事」とか呼んでますが、非常によく出来たスカートです。
現在制作中のチャターベイトを3回に渡ってご紹介させて頂きました。
また発売が近づきましたらカラーや価格などについてご案内させて頂こうと思っております。
KTWLURES初のワイヤーベイト、是非楽しみにしていて下さい。
ではでは。