高校生の頃(30年以上前)の話しなんですが、その頃は近くのダム湖に通っていて、1月2月頃はジグブタ(ラバージグのポークを付けたもの)で釣れていたのに、3月に入った途端スピナーベイトで釣れた、といった経験を何年か続けてした覚えがあります。
しかもそれはコロラドブレードで、主にフォーリングで食ってくる、といったものでした。
その後大人になってからも同様の経験をする事が何度かあり、すっかり自分や仲間達のパターンのようになっていたのですが、近頃はフィールドもタフになり、熱い九州といえど早春はNBNFが当たり前みたくなってしまい、3月にスピナーベイトを投げる友人もすっかり減ってしまったような気もします。
そんな事を考えながら、ブッシュ際に落とし込んだアパッチスピナーベイトにドンッ!と激しい反転バイトがあったのは3月6日。2月の釣行では時折ブッシュの中のジカリグに反応があるものの、NBNFの続いた2月が明けてすぐの未だ寒い日でした。
ロッドが引き込まれるような強烈なバイトから渾身のフッキング。寒さで固まった身体でオタオタしながら48cmのナイスサイズが釣れたのは、4時間のフリップから「そういえば3月だな・・・」とスピナーベイトにチェンジした直後の事でした。
その後も僅か数十メートルの同じのストレッチで3連発。
雨パワーによる恩恵か、水温低下によるコンディションダウンか分からない状況ながら、しっかりと春の訪れを釣果で感じる事が出来ました。
そんな釣果を叩き出してくれた弊社のアパッチスピナーベイトには2種類のブレードタイプがあります。
丸いシルエットのコロラドブレードと、柳葉形状のウィローリーフブレードです。
以前にも書いた事がありますが、この2種類、形状だけでなく表面処理を変えていて、コロラドはツルツルのプレーンタイプ。ウィローは凸凹のハンマードです。
これ、意外かも知れませんが、ツルツルの方が抵抗が大きく水噛みが良く、凸凹の方が抵抗が少なく水抜けが良いのです。
オリンピックや世界水泳などでスピード社の水着の話しを見聞きした事があると思います。水は空気に比べて600倍も密度があるので、ルアー程度のスピードでも充分にディンプル効果が影響するのです。
ハンドメイドで何千何万とルアーのスイムチェックとトゥルーチューンをしていると、トップコートがグロスかマットかでもルアーの引き抵抗が違うのが分かります。
激しく高速で回転しているブレードなら猶更だと思います。
話が逸れました・・・w
このようにブレード表面の処理を変える事で、それぞれのブレードタイプの使用目的をよりハッキリとさせています。
コロラドはゆっくり、ウィローは速く。
つまりコロラドは早春や晩秋などの低水温期、又は強い濁りなどゆっくり巻く必要がある場合。
ウィローは魚が活発でルアーを見切りやすい水温や水色で、速く巻いて追わせる時。
そんな風に役割を明確にしているのです。
共通する部分はトレーラーフック要らずのビッグフック。モンスタークラスが来ても折れたり伸びたりすっぽ抜けたりしない安心サイズ。
そして美しいフレア状態を保ち、キャスト時の抵抗が少なく、簡単に交換が可能なスカートシステムです。(本年度よりスカート単体の販売も予定しております)
さらにシンプルで効果絶大なトレーラーキーパー。定番のツインテールタイプから最近ちょっと流行りつつある小さめのスイムベイト(シャッドテール)を付けてゆっくり巻くのにもピッタリです。
最後にハーキュリーワイヤーという丈夫で反発力の強いワイヤーを使用。大型バスどころか雷魚やナマズが来てローリングファイトしても壊されない逸品なのです。
多分GW頃まで有効なアパッチタンデムコロラドのフォール&デッドスローリトリーブ。
是非是非試して頂けたなら、クランクやミノーだけじゃないmibroの拘りがたくさん詰まっているのが分かって頂けるのではないかと思っております。
皆さまの素敵なスピナベライフが、より一層豊かなものになりますように・・・。