The漁師Crank

かれこれ10年以上前、ウッド製ハンドメイドとしてリリースしていた漁師クランクのプラ化。その構想はかなり前からありました。

ビッグバスに壊されない為の強度に加え、ウェイトと浮力のバランスが意外に複雑な漁師クランクはプラ向きのルアーと考え、要望が急増した数年前から構想と試作を繰り返していました。

当時は大型の部類に入ったボディも、マグナムクランクが普通になった昨今ではパワー不足と感じ、90mmの2回り程ボディサイズもアップしました。

ウッド製漁師クランクと比べてだいぶ大きいです。

ウッド製漁師クランクを見た事がない人の為にFURYと比較すると・・・

かなり大振りなのが分かります。

しかし漁師クランクゆずりの薄く平たいボディデザインは健在。

このボディシェイプで魚が水を蹴るような自然なタービュランスを生み出し、警戒心の強いビッグバスに捕食スイッチを入れてしまう・・・というのが漁師クランクのコンセプトです。

そして今回のプラ製漁師クランクに込めたもうひとつのコンセプトは

”一日巻き続けられる事”

大型のクランクベイトの持つ集魚力、出会い頭に口を使わせるインパクトは既に周知の事。しかし、反面その大きな巻き抵抗からその釣りを続ける気力を奪ってしまう事も多くあります。

本来巻き抵抗の大きなルアーを巻くにはローギアリールを使った方が楽なのですが、大型魚の遊泳速度やリアクションバイトを考慮してノーマルギアやハイギアリールを使って高速巻きしなければならない事も多々あります。

漁師クランクは大型ボディでありながら驚くほど軽い巻き心地で1日巻き続ける事が可能です。

リトリーブの強弱も付けやすく、グラスに絡んだ場合にほぐすのも楽になります。

また、ウェイトが24gとキャストもし易く、専用のゴツいタックルを組む事無く、普段クランクやチャターに使ってる巻物タックルで気が向いた時に投げる事が出来ます。

なので、線の細い方や女性でも楽に巻き続けて貰えると思うのです。

既に多数のビッグバス釣果が報告されている漁師クランク。

カラーラインナップなどはまた次の機会にご紹介したいと思います。