月別アーカイブ: 2016年2月

キープキャスト2016

いよいよ今週末はキープキャストです。

毎年名古屋で開催されるこのイベントに、今年もNorth Fork Compositesさんと一緒に出展させて頂きます。

弊社mibro&KTWLURESとしては、先日発表させて頂いた新型クランクベイト”FURY”と、

ご好評頂いております”コブラチャター”を展示させて頂きます。

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まあ既に発表してしまってるネタなので、新鮮さには欠けますが・・・

しかしウチとは逆にNFCのロッドの方は新鮮ネタでフレッシュ満載です。

今春発売となりますJ-Custom2.0の追加機種をどどんと3機種展示します。

 

まず1本目は精密キャストと取り回しの良さがウリの近接スペシャリテ、”CQR-60M”

6ftのブランクスと180mmのショートグリップで構成される近距離カバーでの操作系ロッドです。

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開発時はじゃじゃ馬だのなんだの言われたロッドですが、僕個人としてはシングルハンドでビシバシキャストが決まり、バットパワーも強いので、レンタルボートなどでリザーバーを釣るような釣りに欠かせないロッドのひとつです。

トップウォーターやダーター、フローティングミノーのようなスラックラインを捌く釣りから、ジグやノーシンカーリグを滑り込ませる釣りまで。とにかく狭い場所にバシバシ撃ち込んでいくロッド。

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片手でキャスト出来る人には非常に使いやすいモデルになってると思います。

 

お次は”PFR-610ML”、近年のタフ化が進むシャローウォーターで、ライトライン、軽めのリグを操作する為のベイトタックルです。

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NFC社が誇る最新高弾性ブランクスnextHMを使ったPFRシリーズのフィネス版にあたるこのロッド、6~10lbという細いラインを使用し、軽いルアーでソフトなカバーへのタッチを感じる為、可能な限りの軽量化を施しました。

そのウェイト、6ft10inの長さにして109g。

とはいえ、よくあるパリッパリの薄巻きブランクではなく、NFCロッドの魅力のひとつである超高圧による厚巻きのモッチリトルクフルブランクです。

フィネスを謳う以上、繊細なのは当たり前、軽いのも当たり前なのですが、このロッドは何より強いです。

エキストラファーストなテーパーが生み出すシャープなフッキングレスポンスと、NFCロッド特有の柔軟でパワフルなトルクを体感出来ます。

シャローのスモラバや小さ目のノーシンカーやバックスライドリグ。重めのネコリグやドロップショットリグなど、ベイトで使うには軽いけど、キャストコントロールや手返しの良さを重視したいカバー周りのフィネスアプローチ専用ロッドです。

 

最後はこれまで最も難産だったフワ系スピニング、”SSR-64L”。

ジグヘッドリグやノーシンカーリグなどを用いて中層を釣って行く為のスペシャルロッドです。

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張らず緩めずの状態でレンジをキープしたり、誘いを掛けたりする釣りはいわゆる”ノー感じ”になりやすいのが特徴です。でもだからといって悪戯に感度を上げてしまうとシェイクがし難く、リグを一定層に保つのが難しくもあります。

そんな中層の釣りに特化したロッドを作ろうと、J-Custom2.0の開発当初から色々とテストしてきましたが、長い時間を経てようやく正式発表出来るようになりました。

そんな長い長い紆余曲折を是非キープキャスト会場で聞いて頂けたらと思います。

 

そして今年のキープキャストでは、昨年から進行中の新たなプロダクトラインもチョイ見せさせて頂こうと思っております。

とはいえ、まだまだテスト段階で、発売時期とかも全然未定なのですが、こんなのもやってるよ~!って部分をお見せして、皆さんのご意見を聞かせて頂きたいと思ってます。

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そんな訳で、今週末は名古屋キープキャストで皆さんのお越しをお待ちしております。

 

Fury × リョウニン

 

FURYの開発には自分の他、数人のアングラーがテストに協力してくれました。

その中の一人、柏のプロショップOPA!さんのアドバイザーも務める和尚こと鈴木良忍さん(以下リョウニン和尚)。

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リョウニン和尚が得意とするフィールドは霞水系をはじめとする関東のマッディシャローな湖や河川、そして近年では房総方面のダム湖にも通っているようです。

そんなリョウニン和尚が昨シーズン投げ倒してくれたプロトタイプFURYのひとつがコレ。

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まず目が行くのが、完全に塗料が剥げ落ち、一部抉れるほどに深々と刻まれたフックサークルです。

よくこのフックサークル(またはローリングマーク)はルアー本体、又はアングラーによる激しいアクションによって刻まれているのだとする人が居ますが、実際はコレ、キャスト時のターンバックや着水時にフックがボディに接触する事で付きます。

そもそもクランクベイトのフロントフックはリトリーブ時に殆ど暴れませんし、いくらポイントが鋭くても水中ではボディに傷をつける程のスピードでフックが振り回される事はないと思います。

つまりローリングマークで解る事はキャスト回数の多さ、つまりそのルアーがどれだけ沢山の回数投げられているか・・・という事だと思います。

プロトタイプのテストに貴重な釣行時間をこれだけ割いてくれているのだと、改めて感謝感激してしまいます。

さて、他にもこのルアーにはたくさん傷が刻まれています。

無数のバスの歯形です。

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傷と傷の間隔の広さは、この傷を付けた魚が大きかった証。

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ここにも。

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背中側にも引っ掻いたような傷がいくつもあります。

昨シーズン、リョウニン和尚はほんとに沢山の魚をFURYで仕留めてくれたらしく、写真もたくさん送ってくれました。

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中には一カ所のスポットで短時間のウチにビッグサイズを連発した日もあったようで、その夜凄く興奮して電話をくれたのを覚えています。

それにしても、超のつく釣り好きで釣行回数も多いリョウニン和尚の下で1シーズン投げ倒されて、ロストせずに帰ってきたプロトタイプFURY。

その事もまた製作者冥利につきる嬉しい報告でした。

リョウニン和尚ありがとう!

 

Color of “FURY”

昨日に引き続き”FURY”のご紹介です。

今回のFURYにはカラーによって3種類の目玉を装着しています。

 

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通常のシャッド系や白系などに使用するゴールド。

クローフィッシュ系に使うブラック。

アトラクター系やコントラスト系に使うレッドの3種類です。

最後のレッドですが、蛍光色ですので紫外線に反射して・・・

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こんな感じで光ります。

カラーパターンの組み合わせはあくまで暫定的で、今後あえて違う組み合わせのカラーパターンも出て来ると思います。(白系なのに蛍光レッドとか・・・)

その辺りは機能が云々ではなく見た目とノリでやっていこうと思ってます。

 

さて、そんな”FURY”のカラーラインナップをご紹介します。

#001 プレモンス

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#002 ブラック/チャート

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#003 ブルーバックタイガー

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#004 テーブルロックタイガー

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#005 アラバマレッドクロー

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#006 モスバッククロー

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#007 ファントムスメルト

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#008 シャインギル

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#009 ファントムギル

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#010 チャートギル

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以上10色となります。

FURYの詳しいスペックですが、

ボディ長:55mm

重さ(フック込):15g

フック:カルティバST-36BC #4

価格は¥1,800(税抜)となっております。

発売は4月末頃を予定しております。

今月名古屋で開催されるキープキャストや、来月北九州で開催される西日本釣り博にも展示予定ですので、遊びにきて頂けたらと思います。

Name is “FURY”

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永きに渡って「開発中」という札を貼っておりましたmibro新型クランクですが、ようやく世に出せる段階になりました。

開発に時間を掛けたから良いとか、プロトをたくさん作ったから良い等と言うつもりはないのですが、こまかいところがどうしても気になってしまう性分な為か、本当に長い時間が掛かってしまいました。

いつものように先ずはウッドでコンセプトモデルを作って実釣テストを行い、それを基に樹脂製の切削モデルを何度も何度も作りながらのトライ&エラーにビルド&スクラップ。一見二度手間に見えるこの工程、実は自分の脳内イメージをアウトプットするのに一番合ってる方法なのです。(なので時間が掛かる・・・)

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そんなこんなでようやく正式なお披露目となりました新型クランクベイト、

名前は”FURY”(フューリー)と付けました。

FURYは対カバー用のシャロークランクベイト。

ボリュームのあるボディと、大きなスクエアリップが特徴です。

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バレットヘッドと比べて、同じ55mmレングスながらかなりでっぷりと太ったボディ形状です。

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これはカバー攻める上でとても重要な事で、

”カバーを攻める”為には魚をカバーから引き剥がせる太いラインと強いロッドが不可欠です。

そんな強いタックルでカバー奥のピンスポットへキャストコントロールするには、強いロッドを曲げるだけの重さを持ったルアーが必要となります。

しかし、単に重いルアーでは浮力が足りずにカバーにスタックしてしまいますので、ボディ内に大きな空気室を持たせ、カバー回避に必要な充分な浮力を確保する、つまりキャストコントロールし易くて、スタックし難いボディ形状なのです。

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そして大きなスクエアリップが強く重いバイブレーションを生み出し、同時に前後#4の大きなフックをカバーからガードします。

FURYはバレットヘッドと同じくサイレントモデル。しかし、このリップとボディによってアクション時の波動はとても大きく、ブルブルと強い振動で周囲にアピールします。その為かバイトはとても強烈で、ビッグバスに丸呑みにされる事もしばしばです。

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軽快なバルサボディでは出す事が難しい、重い低周波の振動と、正に怒り狂うような強烈なアグレッションバイトこそが”FURY”の名の由来なのです。

また、テストに参加してくれたアングラー達の殆どから聞かれたのが「見た目よりずっと軽い巻き心地」でした。

これだけ丸々したボディと大きなスクエアリップでは、さぞ抵抗も大きかろう・・・と思いの方が多いと思いますが、このFURY、ハイギアリールでも結構軽快に泳いでくれます。アクション軸の大きなワイドウォブルで軽く巻けるというのは荒天でのクランキンにおいてもリズムを失い難く、コンセントレーションを保つ上で重要な要素だと思います。

そして、この手の(スクエアリップ)クランクベイトは「ウッドカバーにはめっぽう強いが、ウィード相手にゃ分が悪い」というイメージを持ってる方も多いかと思います。しかしFURYはリップのデザインと絶妙なウェイトバランスによりウッドカバーやロックエリアはもとより、湖底のウィードをヌルヌルと抜けてくるのが得意です。

この2点、実はとても拘った部分で、「カバークランクをプラでやる!」と決めた時から、単に”ウッドと違いブツけても失くしても怖くないクランク”というだけではなく、これまでのウッドクランクにはない特長をいくつも兼ね備えた物を作ろうと思っていました。

でも使い方はあくまでもシンプルに。難しい事は抜きにして、強風の中でもビューンと投げれて、グリグリグリ~と巻いて来たらド~ン!と釣れる。そんなルアーになってくれたと思います。

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長くなったので続きはまた明日、

さらに詳しいスペックやカラー等をご紹介したいと思います。