FURYの開発には自分の他、数人のアングラーがテストに協力してくれました。
その中の一人、柏のプロショップOPA!さんのアドバイザーも務める和尚こと鈴木良忍さん(以下リョウニン和尚)。
リョウニン和尚が得意とするフィールドは霞水系をはじめとする関東のマッディシャローな湖や河川、そして近年では房総方面のダム湖にも通っているようです。
そんなリョウニン和尚が昨シーズン投げ倒してくれたプロトタイプFURYのひとつがコレ。
まず目が行くのが、完全に塗料が剥げ落ち、一部抉れるほどに深々と刻まれたフックサークルです。
よくこのフックサークル(またはローリングマーク)はルアー本体、又はアングラーによる激しいアクションによって刻まれているのだとする人が居ますが、実際はコレ、キャスト時のターンバックや着水時にフックがボディに接触する事で付きます。
そもそもクランクベイトのフロントフックはリトリーブ時に殆ど暴れませんし、いくらポイントが鋭くても水中ではボディに傷をつける程のスピードでフックが振り回される事はないと思います。
つまりローリングマークで解る事はキャスト回数の多さ、つまりそのルアーがどれだけ沢山の回数投げられているか・・・という事だと思います。
プロトタイプのテストに貴重な釣行時間をこれだけ割いてくれているのだと、改めて感謝感激してしまいます。
さて、他にもこのルアーにはたくさん傷が刻まれています。
無数のバスの歯形です。
傷と傷の間隔の広さは、この傷を付けた魚が大きかった証。
ここにも。
背中側にも引っ掻いたような傷がいくつもあります。
昨シーズン、リョウニン和尚はほんとに沢山の魚をFURYで仕留めてくれたらしく、写真もたくさん送ってくれました。
中には一カ所のスポットで短時間のウチにビッグサイズを連発した日もあったようで、その夜凄く興奮して電話をくれたのを覚えています。
それにしても、超のつく釣り好きで釣行回数も多いリョウニン和尚の下で1シーズン投げ倒されて、ロストせずに帰ってきたプロトタイプFURY。
その事もまた製作者冥利につきる嬉しい報告でした。
リョウニン和尚ありがとう!