これまで14lb以下の細いラインを使うような釣り、またタイニークランクやスモールプラグ、ライトテキサスやジカリグなどにはアルデバランを使ってきた訳ですが、だいぶくたびれてきた為に買い換え機種を探して色々模索してました。
春のフィッシングショーやショップさんで触らせて貰ったのは勿論、友人知人が所有しているのも含め、色々借りて試してみた所、「やっぱりコレが良さそう」と決断したのがこのアルファスSVです。
アルファスSVはパワーフィッシング(巻物)やカバーゲームのメインで使ってるTATULAに比べると軽量でコンパクト、回転初速も軽やかで、軽量ルアーなどを近距離で使うのに適したリールです。
勿論ベイトフィネスやビッグベイトにような釣りには、もっと専門的な機種が必要だと思いますし、その視点で見ると一見中途半端な機種にも見えるのですが、近代バスフィッシングの中核って、案外この「フィネス一歩手前」が重要だったりするんですよね。
このリールのウリでもある”SVスプール”。
とても軽やかな立ち上がりと、ライントラブルの少ないストレスフリーなスプールで、ラインを巻く量で回転特性を変えれるので、カバー撃ち系の釣りでは少な目に巻いてトラブルフリー。巻物の釣りではめいっぱい巻いて充分なライン量を確保と、案外汎用性の高いシステムだと思います。
もうひとつ気に入った部分がここ。
近年のリールの大型化するギアボックスは確かに低くコンパクトな見た目なのですが、3フィンガーでしっかりパーミングする人にとっては「中指どこに置いたらいいの?」って事が結構あると思います。ボコッと飛び出たギアボックスはエッジが指に当たって痛かったりして、最適なホールド姿勢を求めてあれこれリールを持ち直すはめになりますが、このリールはこの辺りがとってもスムーズ。
長時間パーミングし続ける巻きの釣りや、ジャークベイトやトップウォーターなどロッドワークを駆使する釣りでも快適です。
選んだ機種は左右どちらも105SHのハイギアモデル。
右ハンドルはTCR610Lに組んでフラットサイドやタイニークランク、スモールサイズのシャッドなどの巻きの他、
JPR65Lに組み合わせて軽量トップや小さ目のジャークベイトなどに。
左ハンドルモデルはUTR68MHやJC1.0MB675などに組み合わせて得意のフォールクローのライトテキサスやジカリグなどの軽量リグの他、ファットイカなどのノーシンカーバックスライド系、ヘビダンなどブレイクラインやボトムカバーのセンシティブな釣りに。
UTRシリーズはスピナベやバズ、チャターなどのワイヤー系パワーフィッシングのイメージが強いと思うのですが、実はテクニカルなソフトベイトにも最適で、ローカーボンブランク+短いグリップによるバランスと取り回しの良さで、カバー周りのテクニカルな釣りも得意なのです。
こんな「フィネス一歩手前」の立ち位置にあるアルファスSV、実は日本のシャローフィッシングのド真ん中にあるリールじゃないかと思います。
値段も安いのがまた魅力ですね~ww