facebookにその存在をチラホラほのめかしておりましたチャターベイト、いよいよ全てのパーツが揃い製作に入りましたので、この場でお披露目させて頂きます。
まず一見して目立つ特徴としましては、この扁平なヘッド形状と下向きアイ。
実はバスボートのハルのようなデザインになっています。
通常のチャターベイトはアーキータイプのヘッドを基準にアイがヘッドの重心よりも上についています。
チャターベイトのアイと重心の位置はとても重要で、アイが重心よりも上にある(つまりブレードからぶら下がったような状態にある)事で安定したアクションをキープ出来ます。
そういう意味ではチャターベイトを良く知る人ほど「これ泳ぐの?」と思うと同時に、「なんでこんな形に?」という疑問を持つかも知れませんが、これこそが今回クランク屋のウチが「チャターベイトを作ろう!」と思ったきっかけに他なりません。
「実は案外チャター好き」な僕は結構以前からチャターベイトを使っていましたが、チャターの最大の欠点である根ガカリの多さに辟易する事も・・・。
あんなスピナベともジグとも知れない見た目のせいで、ついついカバー周りを攻めてしまうものの、オープンタイプのジグヘッドは根ガカリは必至。
ならば圧倒的にカバーに強いチャターは作れないか。
ガードを付けたりフックシステムの変更をしたりすることなく、あくまでヘッドやアイ、フックの角度だけでカバーを躱し、バイトに対して確実にフックアップしていけるチャター、そう!”カバークランキンチャター”を作ろう!と思うに至ったのです。
まずは理想とするアイの位置とフックの角度。
そこから従来の重心バランスを崩さないように、カバーにヒットした際のヘッドのターンを防ぐ形状を模索していきました。
結果としてこのチャターは葦やガマ、ハスの茎や冠水ブッシュといったベジテーション。
消波ブロックや石積みなどのロックエリア。
レイダウンや立木、スタンプなどのウッドカバー。
張り巡らされたロープや杭。
広大なフラットエリアに広がる各種ウィードといった様々なタイプのカバーをスルスルとすり抜けます。
テスト中、着水や着底の瞬間に噛んでしまう事はあっても、一定のリトリーブ中に何かにヒットしてフックがターンして根ガカリというのは殆どありませんでした。
クランク屋の作るカバークランキンの為のチャター。
他にも拘りが盛りだくさん、と言いますか、拘ってない部分がない程なのですが、長くなりそうなので何回かに分けてご紹介します。
ではでは。