Close Quarters; 近接とか肉薄とかって意味なのですが、CQRはClose Quarters Rod、つまり接近戦(又は閉所)用ロッドという事になります。
CQRの基となるプロトロッドはUTRやJPRシリーズ開発のディスカッションの中で生まれたもので、ことプラッギングにおけるカバー周りの取り回しのし易さという可能性のひとつを模索していたモデルです。
当時はジャークベイト、特にインターミディエイト(低水温期)のサスペンドジャークベイトの釣りに特化するトライアルの中では現JPRに一歩譲るものの、ことハイシーズンにおけるバンク撃ちでは圧倒的な使いやすさを誇ったこのプロトは、後に”超近接用ショートカバーロッド”として再びテストが進んでいく事になります。
近年のバスロッドではショートロッド=ライトパワーのモデルが多く、短いロッド=小さなルアーしか投げられない、という図式にもなっています。CQRは6ft(183mm)のショートレングスでありながらパワー表記はM。ベリー~バットに掛けて、UTR並みの強さを持っています。
従ってアプリケーションは通常のM~MHクラスが得意とするパワーレンジ、バズベイト、スピナーベイト、チャターベイト、スイムジグ、ラバージグ、テキサスリグの他、ショートロッドならではの中~大型トップウォーター、フローティングジャークベイト、ソフトジャークベイトのノーシンカーリグ等となります。
特に喫水の低いレンタルボートやジョンボート(デッキ無し)、木々の生い茂った野池のおかっぱり、ポンツーンボートやフロートチューブなどで、ロッドの長さを気にせずに太いラインでガッツリとカバー攻めを行う事が出来ます。
パワーロッド恒例のロード写真です。
まず14gシンカー2個=28g(1oz)
この通りほんの少し入る程度です。
18gクラスのトップウォータープラグでもサイドキャストでバシバシ撃ち込んでいけます。
次に500mlPET(約500g)ロード
流石にキャストは難しいですが、ティップ~ベリーのしなやかさと、トルクフルなバットとの荷重受け渡しがスムーズなのが見て取れます。
最後に2ℓPET(約2kg)リフト
6ftクラスのロッドで2kgをリフトする機会はあまりないかも知れませんが、これだけのビッグサイズが来てもビクともしない証明にはなるかと思います。
これだけのパワーを持ってる6ftクラスはあまり無いと思いますが、単に硬いだけでなく、軽量ルアーの操作性やキャストコントロールもずば抜けているとなると、今の市場では非常に稀有な存在ではないでしょうか。
先日CQR60Mを持って地元の遠賀川に行った時に録った動画です。
CQRの投げ易さが伝わればいいなと思います。
お問い合わせはNorth Fork Composites JAPANブルーピークスさんまで