FURY出荷完了

予想を遥かに上回るご注文を頂き、2回に分けて生産、出荷を行う事になってしまったFURYですが、このほどようやく残り6色を出荷する事が出来ました。

長らくお待ち頂きまして誠にありがとうございました。

今回は初回リリース分10色が揃ったFURYを例に、クランクベイトのシチュエーション別カラーローテーションを非常に簡単にご紹介しようと思います。

まず、ルアーのカラーを決める上で重要なのは「光の量」なのですが、ルアーという偽物の餌で魚を騙す上で最も大事なのはルアーの見え方だと思います。

見え過ぎても、見えなさ過ぎてもダメ。

よりベイトフィッシュに近いナチュラルな条件を満たしてやる事が重要だと思います。

さて、そんなカラー選び、基準となるのは「クリア:晴れ」

最もよく見渡せる条件で選ぶべきカラーはファントム系、いわゆる透明に透ける(トランスルーセント)カラーです。

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クリアな水に晴天無風というシチュエーションでまず選ぶべきは、こうしたトランスルーセントなカラーです。

水中の光をボディに受け、中の空気がキラキラと光る様はベイトフィッシュそのものです。

FURYではワカサギをイメージしたファントムスメルトと、ブルーギルをイメージしたファントムギルをラインナップしました。

近年クリア化の進む霞、利根川水系はもとより、全国の河川や湖沼で使えるカラーかと思います。

水の良いエリアで、晴天無風という場面があればぜひこのカラーからスタートして欲しいと思います。

 

次に同じクリアウォーターでも曇天のシチュエーションではクローム系を選んでみて下さい。

多少光量の少ないシチュエーションでベイトフィッシュを演出するならクローム系やホロ系のキラキラ反射するカラー。

しかし光量が少ないシチュエーションというのは曇りだけではありません。

風が吹くと湖面はざわつき、水面が乱反射する事で水中は無風状態よりも暗くなります。

”風が吹くと釣れる”のはローライトになる事で騙しやすくなるという事でもあると思います。

そして水の中が暗くなるのは風だけではありません。

”濁り”もまた水中を暗くします。

ささ濁りとでもいいますか、平地の湖沼で水が温まりプランクトン濃度が高まる事で、水中は多少濁ってきます。

そういう条件で強いのが白系やゴースト系などの白っぽいカラーです。

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弱すぎず強すぎない膨張色でクローム系と同じように使用頻度の高いカラーだと思います。

日本で一般的にマッディと言われている霞水系や八郎潟、海外の基準でいくとそんなに濁ってない気がします。

クローム系と白系が最も似合うシチュエーションなように感じます。

 

さて、次がもっと光量の少ないシチュエーション、いわゆるマッディウォーター用です。

しかし上にも書きましたように日本であまりマッディなシチュエーションって見た事がないので、ステインウォーター+ローライト(風や曇天)+カバーみたいにいくつもの要素が重なった時に使うのがこのチャートリュース系です。

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カバーというのは案外水中を暗くしますし、またウィードの中のような断続的に魚の視界を遮るようなシチュエーションでは、一瞬の視覚効果が強烈な方がよい場合もあります。

ですので、上にも書きましたが曇天や風、カバー周りなどいくつかの要素が重なったシチュエーションに遭遇したら、例えクリアウォーターでも是非投げてみて欲しいと思います。

今回ブルーギルを意識したカラーを「晴天無風用」、「風or曇天用」、「濁り+カバー用」と3色リリースしました。

フィールドの条件で使い分けて頂けたらと思います。

 

次に紹介するのはこのカラー。

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このカラーはクローフィッシュをイメージしたカラーですが、主に水がクリアなレイク(やエリア)で魚がカバーに近いシチュエーションで使用します。

水生植物が多いエリアや流れ込みが近いスポット、晩秋など水温が下がってクリアアップしてしまった場合など、魚がカバーに身を寄せてしまっている条件で、目立ち過ぎず、カバー周りで食性に訴える事が出来るカラーパターン、いわゆる「地味系」カラーです。

ラバージグのようなイメージで使って頂けたら違和感ないかと思います。

 

最後に春のクランキンパターンの王道カラー、赤系クローフィッシュです。

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このカラーパターンのクランクベイトは早春のプリスポーン期にビッグバスが釣れるとして有名ですが、実は案外夕方に有効だったりもします。

天気が良い日の夕方、つまり真っ赤な夕焼け空の下でよく釣れるカラーでもあるのです。

夕方になり、短波が入りにくく、長波が中心となった夕方のライトコンディションの中で、夕陽を反射して赤く光るベイトフィッシュに見えるのかも知れません。(単純にザリガニパーティー開催中かも知れませんが・・・w)

 

そんな訳で、FURYだけでなくクランクベイト全般、いえ、ルアー全般にも応用出来るカラーローテーションだと思いますので、是非頭の片隅にでも入れておいて頂いて、ルアーのカラーに迷った時にでもお試し頂けたらと思います。