日別アーカイブ: 2013年3月7日

アンバランス

ついついfacebookばかりでブログの方が放置気味になってしまいます。
楽しみにして頂いてる皆さん、申し訳ありません。

さて、唐突ですが、自分の好きなルアーにビッグバドがあります。

この写真のバド、随分長い事使っていて既にボロボロなんですが、まだまだ現役。
ついつい投げてしま愛い奴ですww

自分のチューン方法はとても簡単で、テールの8カンを引っこ抜いて、ステンレスヒートンに換え、ブレードはヒルデの#41/2を叩いて平たくした物をつけるだけです。
元々ビッグバドは少しウェイトバランスが悪い所があり、一定に巻いても少し軌道がフラついたり、サウンドが一定にならなかったりするのですが、多分それが釣れる秘密なのでしょう。
板ナマリを貼ったりしてウェイトバランスを修正すると、機械的で綺麗に泳ぐのですが、釣れるサイズは今一つ伸びないような気がします。
この微妙なたどたどしさが魚の脳髄を刺激してイライラさせるんでしょうね、計算して作ったかどうかは知りませんが、とてもよく出来ていると思います。

そんなウェイトバランスが今一つなルアーで、とても大好きなルアーにメガバス社のリバイアサンというのがあります。

このリバイアサン、初期型の物は水中でサスペンドした時にスターン(後方)ヘビーになり、リップが上を向いたような状態で静止します。
その為、再度リトリーブを始めた時に頭を下げてリップが水を掴むまで大きくウォブルし、やがて安定してタイトなアクションに落ち着きます。
一見すると酷く泳ぎ出しがモタつくルアーなのですが、小魚をよく観察していると、魚というのは泳ぎ出しは大きく水を蹴り、あとは惰性で進んでいる事が多いと思います。まして寒冷前線の通過等で弱っているのであれば尚更です。
”ワイドに泳ぎ始めてタイトに安定する”。とても生物的だなと思った事があります。

しかし、当時の風潮では「泳ぎ出しが綺麗でピタッと止まる」。そんな機械的で正確なアクションの物が良いとされ、このルアーのアクションは世間に受け入れられる事がなかったのか、その後発売された物はウェイトバランスが変わっていました。
あの当時言われていた「小魚がエサを啄む姿勢のルアー」というワードに市場が傾倒した為に、その良さが広がる事が無かったのでしょう。
確かに人間が使う事だけを考えると、正確なリズムを刻む機械的なルアーの方が使い易いのでしょうが、魚を釣るという事を考えると、正確でない、揺らぎのようなリズムが効果的な場合もあると感じます。
「人間の言う自然とは、人間の好きな自然だ」という言葉がありますが、この場合「人間の言うアクションとは、人間の好きなアクションだ」という感じでしょうかww

お粗末でした。