蒙古覇極道!

 前回のエントリーが「猛虎」なのに対し、今日のは「蒙古」です。
つまり続きがある事を示唆した感じにしようと思ったのですが、facebookでも何もツッコミ等頂けず、知ってる人にも単に「誤字?」というビミョーな感じになってしまいました・・・(涙

さて、気を取り直してw

 前回のエントリーでも書きましたが、ウィグルワートというルアー、ビルダーという観点から見てもあまりスマートなルアーではありません。世間でいうハイピッチとか、キレの良いアクションとかを目指すなら、正に「悪い見本」みたいなデザインです。お蔭でルアーの重量に対してかなり強い水流を整流しきれず、逃げ道を探してヨタついて泳ぎます。子供の頃、同じメーカーのホッテントットやファッツオーに比べ、なんでこんなに泳ぎが下手なんだろうと思っていました。しかし、このルアーの不恰好でバタバタとした動きはとてもアピールが高く、春先の釣りに欠かせない存在である事は世界中が知っています。いつでも釣れる訳ではない。しかし得意の場面では右に出る物は居ない不器用なスペシャリスト。そうなればそれは「ウィグルワート」というひとつの釣り方として確立され、多くのメーカーが参入する事によって様々なバリエーションが誕生するのです。そう、ウィグルワートは今やひとつのジャンルとして、多くのウィグルワートタイプと言われるルアーを生み出しています。

左がノーマン:ミドルN
右がラッキークラフト:GDSミニ

 GDSミニはウィグルワートよりかなりタイトアクションで、結構速く巻く事が出来ます。
ミドルNはウィグルワートとGDSの中間。名前と違って思いっきりワイドウォブルなウィグルワートより、少しウィグリング気味に泳ぐので立木やスタンプへのスタックも少なく、ボトムクロールもスムーズなので使い方としてもちょうど中間という感じです。

また、ノーマン全体に言える事ですが、カラーによって塗料の厚みが全然違うので、浮力の違いを利用して活性毎に使い分けたり出来ます。

 そして来春じっくり使ってみたいのがコイツ。

ワーデンスのFATFISHです。
まだ軽く引っ張ってみた感じですが、かなりいい感じなので楽しみです。
(そのウチじっくりインプレしてみたいと思います。)

 よく、良いルアーの条件みたいな話を聞きますが、僕の感覚だとそんなの釣り場や季節毎に違います。こんな仕事をしている僕が言うのもアレですが、ハンドメイドばっか集めても魚は釣れません(爆)。ウィグルワートのように「良いルアーの条件」にまったくはまらないルアーもあり、それが長年愛されるどころか、ジャンルのひとつとして認知され確立されているのです。新しい事に挑戦するというのはとても勇気が要ります。でも釣りの場合の失敗なんてたかがデコです。失敗を恐れずヘンテコなルアーに挑戦してみて下さい。明日すぐに釣果が出るという物ではありませんが、近い将来必ず釣果に結びつく経験値を与えてくれるはずです。

猛虎覇極道!

「気付くとたくさん所有している・・・。」そんなルアーが誰しもあると思うのですが、僕にとってウィグルワートはそんなルアーです。思えばこのルアーに出逢ったのは小学生の頃だったのですが、それ以来、ずっと現役で使い続けている数少ないルアーの一つです。ウィグルワートはこれまで何度となく原産国や金型が変わり細部に変化もあったのですが、なぜか釣具店で見慣れないカラーを見つけると買ってしまうルアーです。

 このルアーを話題にする時必ず出てくるのが、製造年代や金型の話しで、「いつ頃の物が良い」とか「これ以降の物は材質が変わっているから駄目」とかいうヲタトークです。まあこういう趣味ですからね、特に古くから歴史があるルアーだとこういう楽しみ方もありますw でも自分の場合はあまり年代とか気にせず、新しい物を使ってます。 多分、細かい部分に違いはあっても、その特徴的なボディシェイプやリップ形状から”ウィグルワート”という本質からは大きく外れないのではないかと思っているからです。 

 ウィグルワートの特徴は横幅の広いボディと大きなリップ。ルアーを作ってみると解るのですが、ルアーのボディ幅を広く取るとリップにプラスしてボディ背面にも水を受け左右に軌道がブレるいわゆる”千鳥アクション”になりやすくなります。アクションはかなりワイドになりますが、その分水を大きく動かすので春先や晩秋など水温が低めの時に効果的です。このヨタヨタとおぼつかず、それでいてアピール満点なワイドアクションこそウィグルワートの本質そのもの。ルアー個々の細かい違いはアングラー側でコントロールして使っています。

 といっても特別なチューニングとか、そういうのは殆どやっていません。ルアー1個1個の特徴は何回か投げてみれば解りますし、「ああ、これは他のより暴れやすいけど、その分ゆっくり巻けるな」とか、「これは浮力が強いからカバー周りを撃っていく時に使おう」とか、「コイツはアクションがタイトだから大きめフックに換えてオープンをステディに巻いてやろう」とか、それぞれの特色を活かして登板させるようにしています。まあ、全般に#6フックをつけるとアクションは暴れ気味。#4フックをつけると大人しめになるので、それを基本にしてそれぞれのセッティングも出しておきます。年代によってバラつきがあるというのは逆に考えれば”同じルアーで非常に細かいセッティングのバリエーションが存在する”という風に捉える事も出来ます。「どれが最高のアクションか?」を追求する事は、そのルアーをよる深く理解する上でとても重要な事のように思います。しかし僕の場合はルアーやタックルのテストをずっとやってきて、その結果”しばり”という条件で釣りする事が多かったせいか「状況変化に対応出来る豊富な選択肢を持った方が楽しい」と考えています。せっかく見つけた「最高のアクションのルアー」も勿体なくて投げれないなら宝の持ち腐れですしねw それに「良いアクションのルアー」が釣ってくれるよりも、「自分のイメージ通りに食わせた」方が絶対楽しいハズです。

さて、そんな無節操なウィグルフェチのワタクシ。最近ちょっと気に入ってるのがコレ。
 
 エラやウロコのモールドの入った最新型です。「こんなのウィグルワートじゃねえよ!」って人も居るかもしれませんが、僕は意外と気に入ってます。

 サイズ的には以前の物と変わりはないんですが、表面のウロコによるディンプル効果か、はたまたウェイトバランスを少し弄ったのか、とても扱いやすくなっています。何より見た目もグッとイイ感じになってますます釣れそう!このブルーギルカラーもとても良い感じです。ラトル音もこっちのブラウンクローのに比べて少し低音気味。表面以上に違ってるのかも知れないですね~。

 それにしてもウィグルワートを見てると春が恋しくなりますねw プリスポーンの一瞬ですが、ダム湖の岬周りに上がってきたビッグサイズをこのルアーで仕留めるのは最高の達成感です。その経験からクランクベイトが大好きになったという人も多いのではないでしょうか。永遠の春先番長。同船者の「寒い」のクレームも「あ~~~?聞こえんな~~~?」と巻き倒してやりましょう!www

 

パープルレイン

皆さん紫色のルアーって使ってますか?

昔・・・30年くらい前でしょうか。
ワームと言えば「紫が一番釣れる!」という風潮がありました。
その頃あったトーナメントワームやジェリーワームなども、入荷後すぐになくなるのは黒や紫。次いで赤やモーターオイル。最後まで残るのが青という感じで、紫はとても人気のカラーでした。もちろんその理由が語られる訳でもなく、いわば盲目的に信じられていたに過ぎないのですが、それに納得させられてしまう釣果を得ていたのも事実だと思います。

当時の僕もそんな紫信者の一人だったのですが、ある日ふと思ったのです。
「雨の日が多い気がする・・・」
まあ当時はよく釣れましたし、ましてや雨ともなれば一気に入れ食いになったりもしてました。でも、釣れている状況だからこそカラーによる差を体感する事が出来たのではないでしょうか・・・。
そういう経験をしているせいで、どんより曇ったり雨がふったりするとついつい紫っぽい物を投げてしまいます。ビルルイスのラトルトラップの紫や、メガバスVフラットスピナーベイトにあった紫などは、雨天のフェイバリットルアーでしたし、ブラッシュホグのサワーグレープやジューンバグは今でも雨の日一軍ルアーの一角です。

この紫、なんで釣れるのか?というのは学者ではないので解りませんが、雨天に強いというのは光(紫外線)の量に関係があるのではないかと思っています。それは雨天とはいえ比較的シャローウォーターでその効果を発揮する事が多く、あまりディープや夜間だとそれほど際立った釣果を得られていないからです。それらを踏まえ、最近では雨天のシャローカバーの他、ナチュラルレイク(朝日の進入角度が浅い)の早朝、透明度の高いダム湖のミドルレンジと、時間帯やシチュエーションに合わせて登場させるようにしています。

そんな紫フェチな私が使うクランクベイトにも、紫は当然多く登場します。

チャートベース、パールや白ベース、クリアベースと光量や水の色でそれぞれですが、バック(背部)に紫をあしらったカラーは沢山所有しています。

なかでも好きなのがロイヤルシャッド。
ロイヤルパープルのバックにチャートベリー、オレンジスロートのこのカラー、
バリエーションとしてクロームベースのロイヤルクロームもあるのですが、光量や水質で使い分けています。

好みは別れると思いますが、とてもアメリカンでカッコいいカラーだと思います。
あまり見かけないカラーなので見つけたら買いです!

ワーム色

アメリカでウォルマートやアカデミーに行くと必ず寄るのが釣具コーナーですが、なかでもお目当てはこちら。

ノーマンのファントムグリーンというカラーです。
この地味~なカラー、日本ではあまり売ってないので、見つけたら買うようにしているのですが、身近にライバルが多く、先に見つけないと全部イカれてしまいますw

もちろん日本で購入できる物も、見るとついつい買ってしまいます。

この手のダークトーンカラーが得意とするシチュエーションは、”ある程度魚の居場所が解っていて、魚をスプークさせたくない状況”。つまりソフトベイトのフィネスフィッシングに酷似したシチュエーションであり、速く広域をカバーし、遠くからも視認しやすいカラーを選ぶ本来のパワーフィッシング(巻物の釣り)とは逆のスタンスになります。
この手のカラー、ウォーターメロンやグリーンパンプキンなどのワームっぽいカラーが、日本の狭くてプレッシャーの高いフィールドにこそマッチするカラーである事は、我々日本のアングラーが一番理解している事だと思います。ソフトベイトはグリーンパンプキンだけど、クランクベイトはチャートリュースと決めて掛かるのはとても勿体ない事です。少なくとも、ファントムグリーンの威力を知らないのは勿体ないと僕は思います。
水温低下によりプランクトン濃度が下がったシャローの水は澄み切ってしまいます。そんな中、チャートリュースのクランクベイトが目立ち過ぎて”浮いてるな~”と思ったら、ファントムグリーンを投げてみてください。ワームやラバージグのように周囲に馴染みながらも、しっかりとアピールしてくれます。

おまけ画像。

昔、リリースしようとしてボツったカラーw

昔あった激釣れカラー

このシリーズを作った当時のスタッフは最高でした。

 

もうひとつの冬の定番

タイニークランクと並んで冬場の定番と言えばフラットサイドクランク。

それも一見「大き過ぎるんでない?」と言いたくなるようなリップがついたモデルが効果的。

この写真に写っているルアー、みんな同じような形をしていますが、全て違うメーカーから出ているルアー達です。

そもそもフラットサイドクランクの特徴は、その名の通り横幅の狭い平たいボディで、ラウンドタイプに比べて浮力が少ないという点の他に、ボディが薄っぺらいので、アクション時に受ける水の抵抗が大きく変化し、後方乱流の振幅がビビットでブライトであるのが特徴です。
まあなんか難しい事言ってますが、この辺の感覚を文章で表現するのが難しいのです。アホですみませんww
要はラウンドクランクの乱流がブワワワ~ッと幅が大きくピッチが細かいのに対して、フラットサイドのそれは幅が狭い代わりにピッチが大きく、振幅が大きいのです。

さて、この手の話はすぐ脱線するのでこの辺にして、冬用フラットサイドの話に戻しますww
写真のルアー達は、先述しましたように、バランス的にどうよ?って感じの大きなリップがついてます。その為あまり高速リトリーブは得意ではないどころか、速く巻くとたちまちバランスを崩してしまいます。また、飛行姿勢も良くなく、すぐ回転してしまうので、シャローをバンバン撃っていくにはちょっとストレスです。では、なぜこんなルアーがいくつもの会社から出ていて、ひとジャンルを形成する程になっているのでしょう?それはやっぱりこのルアーが最も輝く場面があるからだと思います。


このルアーが最も得意とするのはスローリトリーブです。
それはもう、ゆっくりゆっくり、このルアーが真っ直ぐ泳ぐようにゆっくり巻いてくるのが基本です。幸いこのルアーはアクションが大きく、バタバタとド派手に泳ぎますので、ゆっくり巻くと大きな振動がロッドやリールに伝わり、それほどストレスを感じずにスローリトリーブ出来ます。ベリー~ティップがブルンブルン震えて、思わず肩こりが治まりそうなくらいです。ここまでバイブレーションがビビットなのは先述したフラットサイドボディの成せる技だと思いますが、そのアクションを生み出す大きなリップは、本来カバーに対してあまり強くないフラットサイドボディに、圧倒的なカバー回避性能を与える事に繋がっています。立木だろうがレイダウンだろうが、あらゆるオフロードを走破していく4WDの如く、カバーの中の魚目掛けて突き進んでいきます。

ハイシーズンに使うと何が良いのかさっぱりわからないこの手のルアー。
・浮力少なめ
・バイブレーション多め=超スローリトリーブ可
・カバー回避良好
となると、正にタフコンディションを制する要素満載です。
キャスタビリティの悪さも、決め撃ちカバーの近距離戦と割り切ってしまえば、大したマイナスにはなりません。むしろタイニークランクやサスペンドシャッドでは狙いきれないカバーを攻略できる数少ないルアーだと思えてきます。

ルアーはまさに適材適所。そのルアーがそこに「在る」という事は、必ず誰かの「欲求」によって生み出されたのだと思います。ならば僕達アングラーはそれを読み解いていくのがルアーフィッシングの楽しさで・・・って話はどうでもよく、「冬でも釣りたい!」ただそれだけですww