ようやくと言いますか、遂にと言いますか、いよいよNEW漁師クランクが発売になります。
日本やアメリカで数々のビッグバスを仕留めてきたインジェクション版the漁師クランクを、和テイストなパッケージにてお届けします。
また、ルアーと共に長年温めてきた新カラー含むカラーバリエーションを、その使いどころと共にご紹介したいと思います。
自分はルアーを選ぶ時、潜る深さやサイズだけでなく、その湖の水質やその日の天候などからルアーのカラーも考えて選ぶようにしています。
そしてそれらをなるべくシンプルにする為にいくつかの項目に分けています。
・ホワイト系
・クローム系
・トランスルーセント系
・ブライト系
・マッチザベイト
・特殊系
それらの項目をそれぞれ漁師クランクのカラーに合わせてご紹介します。
・ホワイト系
#01 OYシャッド
まず基本としているのがホワイトパール、いわゆる白系です。比較的クリアでもマッディでも、朝夕でもしっかりと目立つ割にあくまでナチュラルな反射をするパールホワイト系のシャッドカラーはあらゆる場面で広く使えるので、知らないフィールドのファーストチョイスや、迷った時にはまずシャッドカラーを投げる事が多いです。
・クローム系
#05 スレッドフィンシャッド
#08 シャインブリーム
ホログラムなどによってギラギラと光を反射するクローム系は曇りや風など、日中だけど水中が少し暗くなるような状況で使われるカラーです。
光が射し難い水中でもギラギラとよく目立ち、魚の注意を惹きつけます。特に風などでベイトの活性が上がっている時は、ギラギラとした煌めきが無条件にバス達の捕食スイッチを入れてしまう事も多いです。
スレッドフィンシャッドはハスやウグイの幼魚などをイメージしたカラー。シャインブリームはゴールド系が強いステイン系の濁りに効果的なカラーです。
・トランスルーセント系
#04 ファントムスメルト
ボディの透けたトランスルーセント系カラーは湖がクリアアップした状況でとても有効なカラーです。
クリアな水に射し込む太陽光がボディ内部の空気に反射して、キラキラと強過ぎないナチュラルな明滅となって小魚を演じます。
ファントムスメルトはワカサギやアユなどをイメージしたカラー。クリアな山上湖などで主力となるカラーです。
・ブライト系
#02 ブラックチャート
#03 レッドスワンプ
蛍光色を使ったチャートリュース系やオレンジクローダット系は濁った水や暗いカバーの中でもとても目立ちます。特にマッディカバーでは魚との出会い頭で勝負がつく事が多い為、魚が見失わずに確実にバイトしやすいよう、極力目立つカラーで攻めていく必要があります。
その為クランクベイトやスピナーベイトなど、シャローカバーを撃っていく事が多いルアーにはブラックチャートやクローダットなど、蛍光色が使われたブライトなカラーが多いのです。
また、赤やオレンジのクローダットカラーはスポーニングシーズンによく釣れるカラーとしても有名で、実際にその時期になると投げる人も多いと思いますが、実は日没寸前の夕マズメにもとても有効なカラーでもあります。
夕方の太陽光は角度の問題で短波(青)が少なく長波(赤)が強調されます。赤い光を当てて一番よく光るのは赤いルアーだから、という理由なのかも知れません。
・マッチザベイト
#07 ブルーギル
マッチザベイトとは今食べている物や、魚の好物に合わせたエサ(ルアー)を使うという意味。
長年SNSで他人が釣ったブルーギルの写真を収集していましたが、近年は水中写真や動画を見て研究していました。
釣られて空気中で撮られたブルーギルではなく、水中を泳いでいるブルーギルを強くイメージしました。
・特殊系
#06 シトラスシャッド
昔からよく聞く話しに「メキシコ行ったらシトラス」というのがあります。それくらいメキシコで大人気のカラーですが、実際メキシコの濁ったダム湖でとてもよく釣れますし、投げている人も多いです。
でも、日本にも霞ケ浦水系や八郎潟などのシャローレイクはもちろん、メキシコと同じように濁ったダム湖などいくらでもあります。
そんな日本のささ濁りフィールドでもシトラスはとてもよく釣れるので、ウチのテスター達にもとても人気のカラーです。
クランクベイトで霞水系といえばブルーバックチャートを投げる人も多いと思いますが、ウチではむしろシトラスに信頼を置いている人間の方が多いくらいです。
そんな偏愛者の多いシトラスシャッドですが、ボディ側面はホイル貼りのウッドクランクのような反射を抑えた消銀と呼ばれる加工を施しています。かつてシトラスと共に日本に輸入され始めたハンドメイドクランクへのリスペクトです。
使いどころはホワイトとクロームの間。ローライトだけど風もなく、クロームだとちょっと強いかなって時などに投げてみて下さい。また、普段澄んでいるエリアにそれほど強くない濁りが入った時なんかも有効です。案外良い思いをする場面があるかも知れませんよ。
自分にとってルアーを選ぶ時、カラーはとても重要な要素のひとつだと述べました。
とはいえ、あまり細かいディティールは気にせず、上記のように大きくいくつかのタイプに分けた項目を作り、それに該当するカラーを選んでいます。
なるべくシンプルな項目を自分の中に作っておくと、フィールドやショップで迷わずに選ぶ事が出来ます。
皆さんのカラー選びの参考になれば幸いです。