最近よく頂く質問に「テネシーシャッドとかブルーバックヘリングとか日本に居るんですか?」というのがあります。
まあ普通に居ないと思います。テネシーシャッドも、スレッドフィンシャッドも、ブルーバックヘリングも。
これら3色、自分は日本の小魚をイメージして使っています。
元々この3色、実はベースとなっている箔処理が違います。
テネシーシャッドは「消銀」というアルミ箔の裏側のようなヌメヌメッと光るシルバー。
アユのような鱗が小さく滑らかな表面の小魚としてイメージしました。
スレッドフィンシャッドは目の粗いホログラム。太陽光をペカペカッと乱反射します。
こちらはオイカワやモロコなど、グリーンバックのキラキラした小魚として。
ブルーバックヘリングは油膜のような紋様のギラギラしたホログラム。少しドギつく乱反射するので、
ハスのようにギラギラした鮮やかな反射をする小魚として使います。
よくハンドメイドのルアーにアルミ箔を貼った物がありますが、このアルミの貼り方にも色々あって、ピカピカ光る表面を貼ったり、反射を抑えた裏面を貼ったり、表面の上からパールを吹いたり、色んな光り方をするように貼られているのを見掛けます。
なぜわざわざそんな事をするのか・・・
それは反射のバリエーションを多く持つ事で、様々な天候や水の色に、広く対応する為だと思います。
基本これら反射系ヒカリモノは晴れた日や、小魚を強く意識した時に有効だと言われますが、天候や水色は一定ではありません。
強く、弱く、少しだけ強く・・・そんな風に状況を見ながらさじ加減を調整出来るよう、様々な技法が生まれたのだと思います。
ではなぜ、わざわざアメリカの小魚の名前を付けるのか・・・
それは単にウチがカブレているからですwww
幼少の頃、アメリカ製のクランクベイト達に魅せられた者の宿命でしょうか、
「アユ」とか「オイカワ」よりも、「テネシーシャッド」とか「スレッドフィンシャッド」とかの方がアガるのですww
あと、ストライクドット(肩やお腹の黒いドット)があった方が「クランクベイト」という感じがするからです。
とまあ、あまりに遠回しなアプローチではありますが、クランクヲタクの作るクランクベイトです。
同じアメ物クランク好きが思わずニヤッとするような部分にこそ、これからも手間を掛けていきたいです。
ちなみにアメリカ人にアユカラーのルアーをあげるととても喜ばれます。
お互い隣の芝生は青く見えるといいますか、見慣れない物に憧れるんですねwww
長くなりましたが、
テネシーシャッド=アユ
スレッドフィンシャッド=オイカワ
ブルーバックヘリング=ハス
というイメージで使って頂けたらと思います。
(実物はまったく違いますがwww)